中止になった最終日は荷物整理で会場入り。大会を2位タイで終えた大槻智春

◇国内男子◇ブリヂストンオープン（13日）◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース (千葉)◇7119yd（パー71）

台風19号の影響で36ホールの短縮競技となった「ブリヂストンオープン」で、2週後の日米ツアー共催「ZOZOチャンピオンシップ」（千葉／アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ）の出場権争いが決着した。【今大会の上位3人】の資格は優勝した今平周吾、2位タイの4人のうち賞金ランキング上位者の大槻智春とスンス・ハンが獲得した。

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第2ラウンドの最終18番（パー5）でバーディを奪い、2位タイに滑り込んだ大槻は、ことし「関西オープン」でツアー初勝利をマーク。アジアンツアーにも参戦中で、日本での出場試合が少なく、下位資格である【今大会までの今季賞金ランキング上位7人】に入るのは「厳しいと思っていた」だけに、狙い通り大会上位フィニッシュに成功した。

台風が通過した12日（土）は千葉市内のホテルで“缶詰め”になった。前日までに入手した食糧で一日を過ごしたという。同日正午過ぎに最終日の中止、競技成立を知ったが、「テレビで観ると長野県などはすごい状況になっていて、ここは大丈夫だとしても開催できるのかなと複雑な心境でした」と明かした。

メジャー、世界選手権（WGC）への出場経験がなく、「ZOZO―」ではじめて米ツアーに参戦する。同学年の小平智の主戦場に一緒に立つことができる。大槻も海外挑戦に向けた意欲は高く、「自分がギャラリーにならないように。すごい選手たちのなかで自分のプレーをしたい」と力を込めた。

なお、【今季賞金ランク上位7人】の出場資格は、ランクトップの今平を除く8位までの選手が獲得した（2位から石川遼、ジャズ・ジェーンワタナノンド、浅地洋佑、パク・サンヒョン、星野陸也、チャン・キム、ショーン・ノリス）。36ホール競技に短縮されたためランキング加算の賞金額が50％に減額されたこともあり、今大会前後で上位13人までに順位が変動したのは1位と2位だけだった。

なお、8月末に決まっていた石川の【主催者推薦】の権利は他選手に回る。（千葉市緑区／桂川洋一）