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“大酒断ち”で正岡竜二が自己ベスト「64」

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 3日目(14日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063yd(パー72)

驚きのあまり笑顔で右手を突き上げた。初優勝を目指す36歳の正岡竜二が後半17番(パー5)で20mを沈めてイーグルを奪った。「上って下ってのスライスラインで最後がフックライン。なんとか2パットで上がりたいなと思っていた。ラッキーでした」と声を弾ませた。

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今大会は5戦中4戦で予選落ち。苦手意識があったが、気心が知れた仲の池田勇太の推薦で、池田が2017年大会を制したときのハウスキャディ「泉さん」に助けを求めた。「自分でもびっくり。キャディさんのおかげです。グリーンの読みがバッチリだった。安心して攻めることができた」と振り返った。

1イーグル7バーディ、1ボギーの「64」。2017年「ダンロップ・スリクソン福島オープン」に並ぶベストスコアをたたきだし、通算12アンダーとして25位から3位に浮上した。キャリア21年のハウスキャディも「メンタル面が弱いみたいなので、落ち着いてもらおうと『平常心で』と横で唱えていました」と微笑んだ。

今季は11試合に出場し、予選通過は8度もトップ10はなし。正岡は「3日目が悪いんです。疲れなのかな」と渋い表情。前週からは大好きな酒も控えめにし、前夜はビール1杯にとどめて好スコアにつなげた。

「勝ちたい気持ちは強い。優勝したいが、自分のプレーをして、結果的に優勝につながればいい」と沖縄出身のプロ14年目が北海道での逆転Vを思い描いた。(北海道北広島市/玉木充)

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