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「英樹だったら」 石川遼は悪天候もバーディ量産

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 2日目(23日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

首位スタートの石川遼が午前組から7バーディ、1ボギーの「66」をマークし、雨による中断(2時間24分)を前に通算11アンダーでホールアウト。暫定ながら後続に2打差をつける単独首位に立ち、7月の前戦「日本プロ」に続く2試合連続優勝に前進した。

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初日は強風がフィールドを吹き抜け、2日目は大雨。それでも石川は2日続けて4連続バーディを記録するなど計14バーディを量産し、一時は2位に4打差をつけて独走の気配さえ漂わせた。

好スコアの要因の1つに挙げるのが、「この2カ月くらい、良いショットの割合が増えてきた」というアイアンだ。2カ月前といえば、もちろん「日本プロ」も含まれる。「今年の頭くらいから、自分にとってアイアンゲームは大事だと思ってやってきた。バーディパットの距離とか、去年と比べたらだいぶ近づいている」。前半7番(パー3)では169ydから9Iでピン左2m。続く8番では135ydからPWでピン左80cmに絡めるなど、アイアンで魅せるバーディも目立った。

かつては自らも身を置いた世界の舞台が、アイアンへの意識を強くさせた。「世界的に飛んで曲がらない選手が増えている中で、ティショットでの差をグリーンまでにどれだけ縮められるか。彼らよりもアイアンショットが上手くなって、あとはパッティング勝負。そのことを明確に感じた」。

今年1月の「SMBCシンガポールオープン」では、マスターズ覇者のセルヒオ・ガルシア(スペイン)と予選ラウンドをともにし、アイアンの精度の違いを痛感したという。「英樹だったら、こうくるだろうな」と、米ツアーでも屈指のショットメーカーとして鳴らす松山英樹をイメージすることも増えた。

「日本プロ」と比較しても、「ドロー回転が多かった」というサイドスピンが減り、アイアンショットの質が向上している自負がある。練習の成果がはっきりとボールに伝わりはじめた今、自身初の2試合連続優勝は何よりも大きな自信となる。(北海道千歳市/塚田達也)

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2019年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ



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