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22年かかった初優勝

2024/10/19 05:00

プロになって14年目の2012年、佐藤靖子の主戦場はステップ・アップ・ツアーにあったが、年末のQT(クオリファイング・トーナメント)で4位になり、翌年のレギュラーツアーの出場権を獲得。そのQTの会場で、妊娠が明らかになった。当時は育休制度が現在ほど整っておらず、シーズン後半は出場権を辞退する選択肢しか残されていなかった。悔しい気持ち、スポンサーやファンに申し訳ないという気持ちは当然あったが、命を授かった喜びの方が大きかった。娘のななみちゃんを出産してから、ゴルフスタイルに変化が出た。出産前はパッティングの不調が長引き、30㎝の距離が入らないイップス状態まで悪化していたが、産後は見た目の好みから避けていた長尺パターを手にすることができた。パッティングになると動かなくなっていた体も、長尺に変えたことで動き出し、徐々に結果が出始めた。見た目やこだわりより結果を優先したのは、娘や家族に優勝する姿を見せたかったことも理由のひとつ。


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そして、2021年のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア RKBレディース」で、プロ22年目にして初優勝を飾る。結婚して家族ができたことで、幸せをかみ締めるほどゴルフに対してもより集中できるようになった。「若い選手にも結婚してたくさん子供を産んで、また試合に戻って活躍してほしい」と笑顔で語る。自身が活躍することで、ロールモデルとしての姿を後輩プロたちに伝えていこうとしているように見えた。



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