2016年6月のマンスリーゲスト 野澤真央
「Hot Shot with GDO」2016年6月のマンスリーゲストには野澤真央プロを迎え、全4回でお届けする。
1997年3月11日生まれの19歳。愛知県名古屋市出身で、2015年にプロテストを一発で合格し、2016年度の出場資格はQTランク113位。今季はステップアップツアー2勝を目標として、来年のレギュラーツアー入りを狙っている。
<< 下に続く >>
第1回 「合宿免許で親孝行」
昨年のプロテストに合格して以来、すでに主戦場のステップアップツアーでベスト5入りが3回と好調だ。「プレッシャーは?」の問いに、淡々と「あまり感じてはいないですね。そろそろ勝ちたいです」、と答えた。
プロになってからのオフシーズンは、さぞかしハードなトレーニングをしたのかと思えば、「合宿で免許を取ったので、時間がとれなかった」と、笑った。小さいときからクルマが好きだったこともあるが、一番の目的は常に送り迎えをしてくれる母親の負担を軽減したかったから。いまは、スポンサーに借りている「プリウス」で、自分の運転で練習場やゴルフ場へ出かけるのが楽しい。
子供の頃からコーチをつけていなかったが、サードQTの失敗で壁にぶつかった。自分だけでは解決できず、ジュニアの頃から知っていた、井上透プロコーチの門を叩いた。パッティングの弱点が判明し、器具を使って集中的に矯正し、優勝を目指して練習に励んでいる。
第2回 「親子三代で叶った夢」
きっかけは親子三代にさかのぼる。ゴルフが大好きだった祖父が、母をプロにさせたかったが叶わなかった。その夢を受け継ぎ、昨年のプロテストで合格したときに、母はうれしさのあまり号泣した。
今まで一試合も欠かさずに試合に帯同した母親の想いは、「プレッシャーにはならなかった」と言うが、プロテストは落ちたら来年があるとは思っておらず、一発で合格することしか頭にはなかった。
目標の選手は、「小さい頃はタイガー・ウッズで、次はロリー・マキロイ。いまはジェイソン・デイ、ジョーダン・スピースかな」とPGAツアーで活躍するトッププロの名前が、続々と口をつく。キレのあるショットと、ボールを打ったときの音が憧れる理由だ。
好きな食べ物は「タン塩と麺類」。焼肉では「とりあえずタン塩」ではなく、「ずっとタン塩」でいいほど。名古屋出身だけあって、麺類では味噌煮込みうどんが大好物だ。
第3回 「目指すはかっこいい系ゴルファー」
今年3月に、ミズノと用具からウェアまでの総合契約となる、アドバイザリープロスタッフ契約を結んだ。「正直、ゴルフを始めた日から今まで、ミズノのクラブしか使ったことがないから他と比べようがないのですが、すべてが気に入っています」。本人のコメントからも相性の良さがうかがえるが、所属先の愛知製鋼は、定評あるミズノのアイアン素材を提供している企業と聞き、更に納得した。
平均飛距離は270ヤードだが、飛ばそうと意識したことがないので、一番困る質問は「飛ばしの秘訣」だ。しいてアドバイスをするとすれば、アマチュアは振り切っていない人が多いので、一度練習でバランスを崩してでも思い切り振ってみること。「ただし事前のストレッチを忘れないように」、と付け加えた。
自分が守りたいスタイルは「かっこいい系」で、スカートは一枚も持っていないというほどの徹底ぶり。好きな色はミズノカラーの「青」、勝負の「赤」、そして落ち着く「黒」だ。
第4回 「小学校の卒業式で宣言したコト」
「将来は世界で活躍するプロゴルファーになりたい」。小学校の卒業式のビデオに、堂々と宣言する姿が残っている。母親から無理にすすめられることもなく、子供の頃からゴルフが大好きで、次第にプロへの道を目指すようになっていた。
今までは365日ゴルフと向き合う毎日だったが、プロになったいま、オフをつくることの大切さを知った。物欲がないから買い物もいかないし、積極的に予定をいれることもないので、休みは完全にインドア派。大好きな韓国ドラマとお笑いの番組を見て、リフレッシュをするのが理想的だ。
好きな男性のタイプを聞くと、「理想はありますが、絶対にそんな人を好きにならないから」と口ごもった。幸せにしてくれるタイプと、好きになるタイプが違うのは永遠のテーマだろう。「いまは優勝することが人生で一番大切」と、恋愛話を振り切った。
「目標は日本で賞金女王になってアメリカツアーで活躍すること。卒業式で宣言した夢を叶えるために」。