ニュース

国内、アメリカ、ヨーロッパの最新ゴルフニュースが満載!

2020年2月のマンスリーゲスト S.ランクン

「Hot Shot with GDO」の2020年2月のマンスリーゲストにはS.ランクンプロを迎え、全4回でお届けする。

1999年12月9日生まれ、タイ・プーケット出身。12歳からゴルフを始め、15歳でプロ転向。2016年から台湾女子ツアーに参戦し、2017年、2018年と中国に渡り、中国女子ツアーで2年連続賞金女王を獲得。2018年の日本女子ツアーファイナルQTで32位に入り、2019年からレギュラーツアーに参戦した。同年7月の「ニッポンハムレディスクラシック」で初優勝し、見事初シード権を獲得。父親のスラットさんがキャディを務め、二人三脚でツアーを転戦。得意クラブは平均飛距離250ヤードのドライバーで、好きな日本食は「天ぷら」と「とんかつ」。

<< 下に続く >>

第1回 「初優勝の賞金は家族のために」

12歳からゴルフを始め、15歳でプロ転向をした後、2016年から台湾女子ツアーに参戦し、2017年、2018年と中国に渡り、中国女子ツアーで2年連続賞金女王を獲得。

キャディを務める父親やスポンサーに、さらに上のステップを目指したいと相談したところ、米国女子ツアーをすすめられたが、転戦費用を捻出するのが難しいと判断。スポンサーの協力を得て、日本ツアーの参戦を決意してQTを受験。翌年の出場権を獲得できた時はうれしさのあまり泣いてしまった。

2019年7月に開催された「日本ハムレディスクラシック」で見事初優勝し、「夢だとしたら冷めないで欲しい」と、信じられない気持ちだった。翌週にタイから遊びに来た家族を富士山やディズニーランドに連れていき、優勝賞金は家族孝行のために使った。

ルーキーイヤーの昨シーズンは、第1回リランキングで7位、第2回リランキングで6位の成績。年間獲得ランキング31位で初シードを獲得したが、終盤で調子を落としたことが課題。今シーズンは年間を通じて安定した成績で上位争いができる選手を目指し、複数回優勝を目標にする。

第2回 「タイ人なのにパクチーと辛いものが苦手!?」

12歳からゴルフを始め、タイのナショナルチーム入りを目標として練習に励んでいた。タイでは15歳でプロゴルファーへの転向が可能で、QTで出場権を得たのがきっかけでプロ転向。コーチ兼キャディの父親が、運転、料理、荷物のパッキングに至るまですべてをサポートし、二人三脚で転戦をしている。

憧れは同じくタイ出身のプロゴルファー、ポルナノン・ファトラムで、どんなに困難な状況でも、楽しく笑顔でいることが大切と教えてくれた。

昨年より、世界での活躍や業界の活性化への貢献を期待され、株式会社太平洋クラブとスポンサー契約を結んだ。プロゴルファーとして目標にしていた大企業とのスポンサー契約に、初めて聞いた時には本当にうれしかった。とても暖かく迎え入れてもらい、期待に応えられるように全力を尽くしたいと思っている。

好きな食べ物は「天ぷら」と「とんかつ」。タイ料理はもちろん好きだが、実はパクチーや辛いものが苦手。キッチン付きのホテルに滞在した時には、好き嫌いを知っている父親が、材料を買ってきてタイ料理をつくってくれるので、その時ばかりはたくさん食べすぎてしまう。

第3回 「タイより暑い日本の夏」

クラブは「PING」、ボールは「タイトリストProV1 X」、シューズは「フットジョイ」を履いている。得意クラブはドライバーで、平均飛距離は240~250ヤード。苦手だったパッティングはコーチをつけてドリルに時間を費やして練習量を増やした結果、調子があがってきている。

多くのタイ人選手が世界中のツアーで活躍する理由として、体力や技術的なことはもちろんあるが、「常に笑顔を絶やさす周囲の人々を楽しませる」と教えられてきたタイ人気質がゴルフにあっていると考えている。

ゴルフウェアは素材がよく、着心地のいい「クランク」を着用。真夏でもドライに保ってくれるのでプレーの妨げにならないところがお気に入り。タイは年間を通じて暑いが、それにもまして日本の夏にはびっくりした。真夏のゴルフでは熱中症になってしまうほどで、まさかタイより暑いとは想像もしていなかった。

12月生まれで冬は好きな季節だが、ゴルフをするにはスイングがしづらいし、寒すぎるのでプレーはしたくない。好きな色は青と緑。普段のファッションに多少興味はあるが、着飾るのが苦手。試合の前夜祭のときばかりは、がんばって精一杯オシャレに励んでいる。

第4回 「大きな父親の存在」

プライベートでは、ゲームもするが、プールで泳いだり体を動かしたりすることが好きだ。ショッピングが大好きで、日本ではすべてが可愛いので、目に入るものすべてを買いたくなってしまう。

試合が多く開催され自宅から通えて便利なため、現在は千葉県袖ケ浦市を拠点にしている。おもしろくて楽しいことが好きで、話し出すと止まらないほどのお喋り。試合中は集中ができなくなるので控えているくらいだ。好きな男性は自分と同じタイプで、「おもしろくてよく喋る人」だ。

いい選手になるためにはどうすればいいのかよく聞かれるが、将来的にはタイのジュニアゴルファーやアスリートが夢を叶えられるようにサポートするのが夢。技術的なインストラクターより、多くの選手を育成するコーチングに興味がある。

初めて日本に来たときには父親と二人きりで、日本語は一切理解できなかった。いいプレーをしたら周囲からのサポートを得られると信じて一生懸命プレーをした結果、優勝をしてシード権を獲得。どんなときでもそばにいてくれた父親の存在が、ルーキーで活躍できた最も大きな理由だ。

これからもゴルフで活躍してテレビにたくさん映って、家族を楽しませてあげたい。日本ではみんなとても親切にしてくれて楽しく暮らしているが、タイに住む家族と自分のベッドが恋しいと思うことがある。



あなたにおすすめ



ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!