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2020年4月のマンスリーゲスト 三ヶ島かな

「Hot Shot with GDO」の2020年4月のマンスリーゲストには三ヶ島かなプロを迎え、全4回でお届けする。

1996年7月13日生まれ、福岡県市出身で沖学園高等学校を卒業。2016年にQTランキング5位でレギュラーツアーに参戦。2017年はQTランキング1位でフル参戦し、賞金獲得額44位で2018年のシード権を獲得した。前半戦を終えて賞金獲得額は60位台と苦戦し、LPGA会員以外は今後QTに参加できない制度改革のため、2018年に急遽プロテストを受験。14アンダーの7位でプロテストを合格し、90期生となった。2018年の賞金ランキングは42位、2019年の賞金ランキングは24位と連続してシードを獲得して安定した成績を残している。

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第1回 「はしくれ」

2015年のプロテストに不合格となったが、同年のファイナルQTで5位、翌年はトップ通過。2017年はレギュラーツアーでフルシーズンを戦い、シード権を獲得。「怒涛のようだった」と振り返る日々の中、プロテストを見送って試合に出場していたが、LPGAの制度変更があり、QTの受験資格が「LPGA会員」のみとなった。

賞金ランキングが72位で、シード圏内の50位に入る自信がなく、ふと我に返って「生き残るために受けなくては」と締め切り2日前にプロテスト受験を決断。疲労も緊張もピークで精神的に追い詰められ、食事も喉を通らずに当日を迎えた。携帯の電源を切り、外部の情報をシャットアウトして「4日間をやりきる」ために目の前のことに集中した結果、14アンダーの7位で合格し90期生となった。

「私なんて、ほんと“はしくれ”です。ジュニア時代からいまでもそう思っています」と謙遜する。昨シーズンの「富士通レディース」では、4度目の最終日最終組で単独首位から出て2つスコアを伸ばしたものの、2位から出たアマチュアの古江彩佳に逆転を許し、2位タイに終わった。

足りない部分はあったが、なぜ優勝に手が届かなかったのかは、いまだにつかみきれていない。「運」じゃないかなと思う一方で、「運」で片づけてはだめと自分を戒めて、渋野日向子プロを指導する青木翔コーチと契約し、オフシーズンはアプローチとパターを重点的に練習して引き出しを増やした。昨年は目標を1勝として達成できなかったので、今年はさらに目標を高めて複数回優勝を目指す。

第2回 「父親との距離感」

メインキャディとして一番近い存在でもある、父親の直(すなお)さんの影響で10歳からゴルフを始めた。「もっと飛ばしたい」、「できるようになりたい」の繰り返しで今までやってきた。

父親の存在は、安心感はあるものの、この年頃になるとケンカも増えてきた。今までは飲み込めていたことが疑問に思えてバチバチすることもあり、少し距離が欲しいなと思うこともある。。

家が裕福ではなかったので、ゴルフをさせてもらうからには、始めた頃からプロを目指して練習をしていた。テレビで見た華やかな女子プロの世界に憧れてここまできたが、うまくいかずに何度も心が折れた。そんな時はゴルフと離れたり、打ち込んだりを繰り返して新しい何かを発見して立ち直ってきた。

憧れは宮里藍さんで、実際に会ってみてゴルフの技術はもちろん、ファンサービスや人柄などすべてにおいて完璧な人だと思っている。

食べることが大好きで、焼肉、オムライス、チョコレート、最近ではタピオカと好きなものを言い出したらとまらない。高校生のとき、試合の前日に食べた「もつ鍋」にあたり、スタートの5分前までトイレにこもることになって以来、2度と食べないと決めている。

第3回 「飛距離が25ヤード伸びた!?」

ゴルフクラブとボールはブリヂストンを使用しており、クラブはあまり替えない方だが、昨シーズンはウェッジとパター以外を総入れ替え。特にドライバーの新「JGR」は、飛距離が最大で25ヤード伸び、まさに「飛距離モンスター」だと大興奮。試したその週の、「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で即投入し、セカンドの番手が違うとこんなに楽なんだと実感。3年連続で予選落ちしていたが、初めて予選通過を果たした。

森永乳業のサポートのもと、パーソナルトレーナーについてもらい、スイングがぶれないように、「体幹」と「おしり」を重点的にトレーニングしている。

ゴルフウェアは中村香織プロの紹介がきっかけで、「ジュンアンドロペ」を着用。フード付きやダウンベストを試合で着ているが、性能がよく動きやすくて暖かいのでスイング中も全く気にならないほど。好きな色は青と白だが、昨シーズンはスポーティなラインの黒を着てイメチェンにチャレンジ。

普段はファッションセンスに自信がなく、かわいい洋服を見つけても合わせ方がわからずに結局買わずじまい。ニットにジーンズが定番だが、前夜祭のドレス選びは勇気をもって華やかなものをチョイスしている。

第4回 「#わたしはわたしの歩幅で」

かけて食べにいっている。オフの日は、予定がなければ家に引きこもって携帯のゲームをしながら、「食べて寝る」を繰り返すのが至福のひととき。好きな体制で座れるYogibo(ヨギボー)に横たわり、目が疲れたらホットパックをして休憩しながら楽しんでいると気づいたら一日がたっていることも。

物欲は「FeFa」のドライヤーをはじめ、バッグ、コート、靴などあげたら果てしないが、値段を見たあとに「来シーズンがんばったら買おう」を繰り返して何も変わらず、プロになって4年がたってしまった。

スキンケアに時間と手間をかけており、日焼け止めを3層に塗ったり、メイクオフの化粧品にこだわったりしている。ジュニア時代から有名な若手が台頭する中、まどわされ、焦りながら、「これでいいのか」と自問自答する毎日。焦っても時間を無駄にするだけなので、目の前のできることをする意味で、「#わたしはわたしの歩幅で」とSNSで昨シーズンを振り返った。

プレー中は表情にあまりでないことを強みにしているが、心の中は全力で煮えたぎったり、喜んだりしている。「30歳くらいまで」と、ぼんやりした結婚願望はあるものの、婚期を逃してしまうタイプかも。いまは選手としてゴルフに没頭しているが、一線を退けば、ジュニア育成や、協会への貢献などやりたいことが見えてくるのかもしれない。

目の前の目標は、何度も優勝争いをして何度も優勝をすること。その結果、賞金女王なり、スタッツなり、何かで一番になれるよう全力でがんばろうと思っている。



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