2020年8月のマンスリーゲスト 吉川桃
「Hot Shot with GDO」の2020年8月のマンスリーゲストには吉川桃選手を迎え、全4回でお届けする。
1998年5月20日生まれ、栃木県那珂川町出身。2017年のプロテストでは、4アンダーの12位タイで合格し、89期生となった。2019年はステップアップツアーを主戦場とし、開幕戦の「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」で初優勝を果たした。その後も安定した成績を残し、年間トップ10回数は6回。ステップアップツアー年間獲得賞金は8位となった。2020年の出場資格はQTランキング34位で、前半戦の出場権を獲得している。
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第1回 「ステップアップツアー初戦で初優勝!」
1998年生まれの22歳で、「黄金世代」と言われることも多いが、特に意識をしたことはない。名前は「桃」で、由来が気になって両親に聞いてみたが、いまだに教えてくれないので真相は謎のままだ。
芸能人学校として有名で永井花奈も通っていた、「日出高等学校(東京都)」に進学し、スポーツ選手、モデル、アイドルなどが集まったクラスで楽しい学校生活を送った。
「一度しか受けない」と固く誓い、悔いのないように1年半前からプロテストのことだけを考えて練習を重ね、2017年のテストでは、4アンダーの12位タイで一発合格を果たした。
昨シーズンの開幕前に出演した、「ゴルフサバイバル(BS日テレ)」で優勝して賞金100万円を獲得。ステップアップツアー初戦の「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」で初優勝を果たし、年間トップ10回数は6回で、ステップアップツアー年間獲得賞金は8位。
2020年の出場資格はQTランク34位で、前半戦の出場権を得ていたが、16試合連続で新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合が延期、中止となった。今シーズンの一番の目標は「シード権獲得」で、優勝を目指してトレーニングに励んでいる。
第2回 「プロゴルファーじゃなかったら考古学者!?」
祖父母、両親ともにいまだにゴルフをしていない。小学生の頃、父親に「将来何になるか決めなさい」と言われ、「スポーツ選手になりたい」と答えた。採点制でなく、チームプレーでもなく、自分の技術とスコアが順位にあらわれるから、という理由で、11歳の頃から3歳下の妹とプロゴルファーを目指して練習をはじめた。
昨年の7月くらいにプロコーチのジョージ武井さんの合宿に参加し、それ以来、一緒に練習をしてもらっている。父親はゴルフをしないが、プロから教わったことを一緒に考えて、ホームセンター買ったパーツで手作りの練習器具をつくって指導をしてくれている。一人で何カ月もスイングに悩んでいたことが、父親の一言ですぐに解決するから不思議だ。
ステイホーム中は、マンガの「ワンピース」を読み返す日々。料理は妹がつくったメニューを食べる専門で、健康な食生活のためコロナ太りとは無縁だった。
プロゴルファーでなければ、「考古学者」になりたかった。子供の頃から歴史の本を読むのが好きで、過去の人々の行動が今につながることに感銘を受けるからだ。
好きな言葉は、「楽観主義」で、どんな状況でも自分が成長できる面を見つけるべく、日々心掛けている。
代謝が悪く、夏のゴルフでも顔から汗が流れることはないくらい。最近は韓国料理にハマっているので、辛いもので汗をかいて代謝をあげたいと思っている。
第3回 「愛車はアルファロメオ初のSUV “ステルヴィオ”」
クラブはPINGで、ボールはダンロップ。得意クラブは練習量の多い「9番アイアン」。ドライバーの飛距離は平均で235ヤード、最高で250ヤードくらい。ヘッドスピードは上げたいが、一番大事なのは「厚く当たる」こと。
ウェイトトレーニングは好きだが、ジャンプやダッシュなどが苦手。体力面が弱く終盤で崩れることが多く、今年のオフは父親が自転車で一緒に走ってくれたおかげでスイングのキレが増した。課題は下半身の使い方で、ステイホーム中は満足がいくまで素振りを重ねた。
今年から「マンシングウェア」と契約。シンプルなデザインのイメージだったが、スポーティでポップな柄のシャツもあり、かわいいのでとても気に入っている。
ゴルフウェアとジャージしか着ない生活なので、私服には無頓着。ファッションに興味がある妹に買い物に付き合ってもらい、似合うウェアのアドバイスをもらうが、いまいち自信がなくて結局買わずに帰ってきてしまう。
「アルファロメオ」と契約をしており、初のSUV「ステルヴィオ」が納車されるのを楽しみに待っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合が開催されない中、多くのスポンサーがサポートを続けてくれることに感謝を忘れず、ツアーで活躍して、結果で恩返しをしたいと心に誓っている。
第4回 「将来の夢はアメリカツアー」
スポンサーの「丸山商運」さんに連れていってもらい、初の海釣りへ。鯛を狙って仕掛けを投げたら3秒くらいで釣れて、まわりもビックリ。
韓国のアイドルグループ「BTS」のファンでグッズを集めている。自分達の気持ちを歌詞にしているので共感できるし、大活躍をして有名なのに純粋なところが応援したくなる理由だ。
試合でもらった賞金は、貯金をして好きなインテリアに使いたい。家具に興味があり、光にこだわったシンプルでモノトーンな部屋の間取りを書いて妄想をしている。
SNSに何をのせていいかわからないため、投稿数は少ない。自撮りをしたことがなく、まわりの友達のインスタに映り込むことが多い。
休日は、完全にインドア派で、マンガやYouTubeを見ることが多い。イラっとしても表情にでないので、まわりから「落ち着いているね」と言われる。理想的な平常心は、「最初から怒らないこと」で、嫌なこともいい方向にとらえるようにしている。
結婚はできれば早いほうがいい。スポーツ選手より、まったく違う世界で生きてきた者同士で、お互いの世界観を広げられるのが理想だ。将来の夢は、日本で活躍してからアメリカツアーに参戦すること。色々な人たちとの出会いで、人生を豊かにしていきたいと思っている。