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2021年8月のマンスリーゲスト 篠崎愛

「Hot Shot with GDO」の2021年8月のマンスリーゲストには篠崎愛プロを迎え、全4回でお届けする。

1997年10月8日生まれの23歳。栃木県上三川町出身で、父親の影響で5歳からゴルフを始めた。高校卒業後、2016年からプロテストに挑戦。コロナ禍で延期となり、今年開催された2020年度のプロテストに5回目の挑戦で合格。7月に開催された「資生堂レディスオープン」で、プロとしての初戦を迎えた。

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第1回 「浪人生活は突然に」

今年開催された2020年度のプロテストに、5アンダー16位タイで合格し93期生となった。2016年に初めて受験してから5回目の挑戦。最近は若い選手が多く、同組では4日間まわった中で一番年長だったので、もはや23歳にして中堅メンバーになった実感があった。

プロゴルファーとして試合に出場していたが、2019年の制度変更でQTの受験資格が正会員に限定され、状況は一変。レギュラーツアー12試合、ステップアップツアー12試合に出場しながらのぞんだプロテストでは、42位タイで不合格。「無職」という現実に向き合いながらの浪人生活がはじまった。

不幸中の幸いではないが、コロナ禍で世界的に試合が中止や延期になったことと、自分が出場できないことが重なり、仮にプロテストに受かっていても試合が無かったと考え、さほど痛手はないと思うようにした。

5回目にして、トータル5アンダーで初の合格圏内で迎えたプロテスト最終日。緊張のあまり、スタート直後の1番、2番で連続ボギーをたたくもその後もちなおし、3番、4番の連続バーディでバウンスバック。「試合にも出ていたし、プロゴルファーとして歩んできた5年間があるので、合格したからといって急に何かが変わることはない。自分のうれしさより、まわりで支えてくれた人たちがすごく喜んでくれたのが一番よかったと思う」と感想を述べた。

2020~2021年シーズンは、出場できる試合が限られているので、来年の再スタートに向けてQT上位を目標に定めている。

第2回 「ゴルフサバイバル女王」

5歳から父親の影響でゴルフを始めた。庭でプラスチックのおもちゃのクラブで遊んでいたところ、父親に「本当のゴルフをやってみるか?」と聞かれ、「やる!」と即答し、そのまま練習場へ。

ゴルフ連盟が国体強化のためにお願いしてつくってもらった、地元栃木県の宇都宮文星女子高等学校のゴルフ部出身。プロテスト合格を報告したところ、学校をあげて喜んでもらった。

コロナ禍のステイホーム中に、「あつ森(あつまれどうぶつの森)」をはじめたくてNintendo Switchを買った。ついでに買った「モンハン(モンスターハンター)」にはまってしまい、当初は熱中するあまり1日10時間を費やすほど。ある程度やりこんだら飽きてきたので、ゴルフに影響を及ぼす前でよかったと思っている。

武勇伝は、若手女子ゴルファー10名が優勝賞金100万円をかけてシュートアウト方式で戦うBS日テレ「ゴルフサバイバル」での4戦3勝の戦績。勝ち急いで取りこぼすのが一番よくないので、流れを待って静かにじっと耐えて、「いけるな」と思ったら攻めるなどの駆け引きが大事だ。

憧れは宮里藍さんで、プロになったときにはすでに引退されており、なかなか会う機会がないので、「宮里藍 サントリーレディスオープン」で優勝してジャケットを着せてもらうのを目標にしている。

好きな食べ物は「ハラミ」で、嫌いな食べ物は「野菜」。食欲があまりなく、小さな胃袋を「葉っぱ」に使うのがもったいないので、野菜はあとまわしだ。

第3回 「チーム三觜でゴルフ脳アップ」

以前はナイキゴルフを使っていたが、ブランド撤退後はウェッジをつくってもらったきっかけでModartを使っている。得意クラブはドライバーで、細見の体ながらも平均飛距離は250ヤードを超える。身長157cm、体重48kg前後で、グラムあたりの飛距離は女子プロ一番の呼び声が高い。

父親の教えで、幼い頃から、スイングの形よりとにかく飛ばすことを教わってきた。この2年は、振り回すだけでなく、ここぞという時に曲がらないショットの練習に励んでいる。今までのプロテストの結果をみると、毎回約4打足りないので4日間の中で一日1打を削る努力が必要だとわかった。飛ばすために振る意識は保ちつつ、曲げたくないときにはクラブを短くもって、ティを低めにしたコンパクトなスイングを心がけたところ、OBは激減。

チーム三觜に入ってから、こんなにもゴルフに対して無知だったんだと驚かされた。たくさんの知識が増えて、足りないゴルフ脳が補われたことで、総合的にゴルフの能力が上がってきている。

華奢なので、スカートだととくにウエストがゆるくて履けないブランドが多いが、ビバハートは細身でベルトなしでもサイズ感がぴったりで、よく着ている。好きな色はピンク、青、オレンジ。

センスが無いので、普段着は奇抜なものは避けて、無難をかきあつめたようなものを着ることが多い。オシャレは好きだが、自分で選ぶと「へんてこりん」になってしまうので、センスのある友人に選んでもらった服を着るようにしている。

第4回 「人生は一度きり」

今年のオフシーズンにスノーボードを始めた。ケガを心配されて控えていたが、2019年のプロテストに合格できず、「人生一度きりだから好きなことをやろう」と決意。本当に楽しかったし、最高の気分だった。

知り合いに、保護された猫の飼い主を探していると聞き、父親を説得したところ、「プロテストに合格したら飼っていい」と約束を取り付けた。晴れて合格し、引き取った2匹の猫には、最終プロテスト会場の静ヒルズカントリークラブから「しずちゃん」、福来るから「ふくちゃん」と命名した。

好きな芸能人は、小学生のときからずっと変わらず、佐藤健さん。昔はブランド物に目が無かったが、最近は物欲が減ってきた。お店でいいものがあれば、衝動的に買うことはあるが、計画的に考えて買いに行くと、一日中探しても決まらないことが多い。

師匠のYouTubeチャンネル「三觜喜一 MITSUHASHI TV」に出演することが多く、その反響の大きさにはびっくり。出るのは嫌いではないが、緊張をするのであまり得意ではない。好きな男性のタイプは、やさしくて面白い人。半年前くらいからは、プロテストのことしか考えていなかったので、ゴルフが恋人になってしまっていた。

目標はシード選手になることで、憧れの宮里藍さんが優勝した「アムンディ・エビアン選手権(元エビアン・マスターズ)」に出場できるようなプロになること。ジュニアで「エビアンマスターズジュニアカップ」に出場し、プロになって戻ってくると誓った場所だ。



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