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『HOT LIST JAPAN 2013』クラブ開発の背景に迫る!~Vol.1 ピンゴルフ編~

深・低重心のヘッドが、高弾道の低スピンを生む

近年のドライバーには、ヘッドの重心をフェース側に寄せた浅重心をウリにしたモデルが多く登場している。そのなかにあってG25ドライバーは、ヘッドの重心が深くて低い。深・低重心のヘッドには、どういったメリットがあるのか。

「私は、なぜバッバ・ワトソンがあれほど飛ばせるのかという質問をよく受けますが、それは彼が深重心のヘッドをうまく使いこなして、高弾道で低スピンのボールを打っているからに他なりません。深重心のヘッドは、インパクト時にヘッドのテール側が下がってヘッドが上向きになり、実際のロフトよりもインパクト時のロフトが増えるのが特徴です。その結果として高い打ち出し角が得られ、なおかつフェースの上目でボールを捉えることになり、低スピン弾道になるのです。また、インパクト時にテール側が下がる深重心ヘッドの動きによって、ヘッドの重心位置は実際にはさらに低重心化しています。これがG25ドライバーに採用されている深・低重心ヘッドの大きなメリットです」

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G25ドライバーのネックには調整機能が採用されているが、他社のものと比べると簡素なものになっている。これもヘッドのパフォーマンスを優先したからに他ならないとジョン氏は言う。

「ネックに過剰な調整機能を付けると、どうしてもネック部分が重くなって重心がフェース側に寄り、重心の浅いヘッドになってしまいます。最近では、ひとつのヘッドでロフトを調整するタイプのドライバーも登場していますが、ネックに重量を取られすぎていて、ヘッドの重心設計に支障をきたしているようにも私には見受けられます。ピンの調整ネックは他社のものより軽量で、決してヘッドの重心設計の邪魔をしない重量に抑えてあります。ピンのクラブは、最大限のパフォーマンスが得られるようにヘッドの重心設計を重視してデザインされているのが特徴です。ユーティリティが番手別の重心設計になっているのも、ロフトに対して最適な弾道を打てるように考慮しているからです。ゴルファーの皆さんには、ぜひピンのクラブを手に取ってもらって、その良さを体感してほしいですね」

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ジョン・K・ソルハイム氏 プロフィール
John K. Solheim ピン創設者であるカーステン・ソルハイムの孫にあたり、ハイスクール時代から祖父のもとでゴルフクラブにおける物理学と開発理論を学ぶ。アリゾナ州立大学では機械工学の単位を最優秀の成績で卒業し、エグゼクティブMBAを取得。1996年にピン入社後、2001年からエンジニアリング担当副社長を務め、2011年にはピンゴルフジャパンの代表取締役社長に就任。現在はアジアのみならず、製造オペレーション、セールス、マーケティングを含む全社的な業務を統括している。
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