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インサイドストーリー@2013 PGAマーチャンダイズショーレポート ~テーラーメイド編 part1~

全米プロゴルフ協会(PGA)が主催する世界最大のゴルフ ショー、「2013年PGAマーチャンダイズショー」にて、GDO編集長が普段聞けない「インサイドストーリー」を話題のブランドのキーパーソンに突撃取材!

●テーラーメイド-アディダス ゴルフカンパニー CEO兼プレジデント マーク・キング氏
1981 年に地区担当セールスとしてテーラーメイド-アディダスゴルフカンパニーに入社。1990 年にはセールス担当副社長として1998 年まで同社のセールス・チームを指揮しました。1998 年から1999 年にかけてキャロウェイゴルフボールカンパニーにおけるセールスおよびマーケティング担当副社長として従事した後、1999 年の夏にはテーラーメイド-アディダスゴルフカンパニーに復職し、社長に就任しました。マークは経営管理学の学士号を保有。2人の娘と南カリフォルニアに在住。スポーツ、会話そしてセールスを特技としています。

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GDO「絶好調の2012年でしたが、2013年はどんな年になりそうですか?」

マーク氏「新製品を既に多くの選手がいち早く使用していることに驚いています。トーレパインズで開催されている「ファーマーズ・インシュランスオープン」で約30人の選手が新しいシューズ“adizero”を使用しています。また、通常ドライバーの変更には2~3ヶ月を要しますが、今年は開幕1ヶ月もたたないうちに、ほとんどの選手が新しい製品で試合に出場しています。とても良いスタートです」

GDO「調整機能、白いカラーリング、飛距離のでるフェアウェイウッドなど、常に業界をリードし、他のメーカーの追随も激しくなっていますがどのように考えていますか」

マーク氏「革新性を追及し、製品化すれば、競争相手が研究し、できる限り早くその技術に追いつくことで製品化するのはいたって普通です。競争相手が決して追いつくことができない技術とスピードで我々が革新性を追及し続ければよいことです。例え同じ技術を実現できたとしても、それだけでは決して追いつくことができないので、全く新しいコンセプトで製品を開発する必要があります。多くのメーカーが今年商品化し、話題にしていることの多くは、我々が昨年実施してきたことです。特に気に留めていないし、自分たちの技術にとても自信があります」

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GDO「“HOT PRODUCT”と称して多くの製品を発表しましたが、2013年の目標は?」

マーク氏「昨年、ロケットボールズで成功を収めたメタルウッドのカテゴリーの後継や、ツアーオリエンテッドなR1にも期待しています。ロケットブレイズアイアン、ロケットブレイズアイアンツアーについても素晴らしい製品に仕上がっていますので、アイアンのマーケットシェアを2倍にしたいと考えています。シューズに関しても世界のゴルフシューズシェアの売上が現状20%ですので、30~35%まで伸ばしたいと考えています。」

GDO「中期的なビジョンはありますか?」

マーク氏「ゴルフ場でプレーしているときだけでなく、オンとオフでも使える“アシュワース”はここ数年で大きなライフスタイルゴルフブランドへと成長するでしょう。昨年買収したアダムスゴルフを、5年後には世界で2番目のゴルフブランドにしたいと考えます。もちろん1番はテーラーメイドです。最高の製品を手にしたいゴルファーは全てテーラーメイドのクラブを選ぶようになることが我々のゴールです」

GDO「日本のマーケットの重要性を教えてください」

マーク氏「アメリカに次いで2番目に大きな規模ですし、最も重要なマーケットだと考えています。日本の売上は北アメリカの半分ですが、利益はほぼ一緒です。つまり、世界的にみた売上のシェアでは日本は約20%ですが、利益では約40%なのです」

GDO「具体的な目標数値はありますか?」

マーク氏「もちろんです。2,000万本のウッド、350万セットのアイアン、800万ダースのボール、300万足のゴルフシューズを売り上げることです」

GDO「特別な戦略は何かありますか?」

マーク氏「技術に自信と誇りをもっています。その技術の素晴らしさはトップアスリートが使うことで証明されます。更に他の製品と同じでは意味が無いのです、ブランドが個性的であることが重要です。若く、アスリート感があり、競争力が高く、カラーやスタイルがスタイリッシュであることです。このようなことを総合した結果、ゴルファーにどれだけの強い印象を与えることができるかと常に考えています。たとえばこのPGASHOWでは他のメーカーとは比べられないほど大きなブースを構え、多くの製品を展示しています。数々のブースを訪れ、家に戻って一番印象に残るのが「テーラーメイド」である必要があります。

GDO「次の展開をお聞かせください」

マーク氏「常に進化させることです。ゴルフというゲームは何百年も変わりませんが、製品は進化します。新しくてカッコイイ製品をつくってゴルファーに刺激を与え続けます」



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