『原点進化』で生まれ変わったスリクソン
ダンロップスポーツは7月19日、都内展示会場で今年8月24日から順次発売されるゴルフクラブ『SRIXON(スリクソン)Zシリーズ』を発表した。2年ぶりのフルモデルチェンジとなった『スリクソン』のクラブは、従来のプロ・上級者からアベレージゴルファーまでとオールカバーだった陣容から、完全にアスリートゴルファー向けに特化したシリーズに変身、それを原点回帰ではなく"原点進化"と表現、新機軸でアスリートマインドをくすぐっていく商品内容に仕上げたという。
同シリーズはプロからのフィードバックをベースに、イメージに合ったヘッドで思い通りの球が打てるように、ドライバーとアイアンに3タイプのヘッド(フェアウェイウッドは2タイプ)を用意した。
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「Z925」のドライバーは、捉まり過ぎを気にせず叩いて力強い弾道をイメージできるディープ形状の380cm3。「Z725」は構えた時に打ち出しのラインをイメージしやすく中弾道で飛ばせる425cm3。そして、「Z525」は高弾道で飛ばせ、大きさを感じさせない460cm3と、それぞれに個性を持たせたバリエーションだ。
また、全てのウッド(フェアウェイウッドも含む)に新「クイックチューニングシステム」を導入し、ウェイト、フェース・ライ・ロフト角の調整が可能。ウェイトによる重心距離の調整で弾道の左右幅が最大で約8ヤード(ドライバー)、フェース・ライ・ロフト角の調整で約37ヤード(同)の違いが出るという。マイポジションを獲得することで、誰もが理想の弾道を得られるという触れ込みだ。
「使用プロも『Z925』が諸藤将次、『Z725』が額賀辰徳、そして『Z525』が小田孔明と、選手によって好みが分かれています。構えやすさやテークバックの引きやすさ、弾道のイメージがしっくりくるものをプロがそれぞれ選んでいる状況です」(同社広報部)
それはアイアンについても同様で、『Z925』(小振りな軟鉄鍛造マッスルバック)を諸藤、額賀プロ、『Z725』(操作性の高い軟鉄鍛造ハーフキャビティ)を藤本佳則プロ、『Z525』を山下和宏プロがピックアップしたという。
シャフトも同社オリジナルの「ミヤザキ」の新モデル『KENA(ケーナ)』を装着する他、アイアンにはダンロップの「デュアルスピードテクノロジー」を搭載しシャフトメーカーと共同開発したスチール(ダイナミックゴールドD.S.T.とNSプロ980GH D.S.T.)を採用するなど、新たな境地にもチャレンジしている。
「モデル・スペック数は『スリクソン』史上最多で、多様化するアスリートゴルファーのニーズに対応していきます」
同社が語るように"原点進化"を感じさせる商品内容だが、ズバリ、ライバルはテーラーメイド、タイトリストなどの米ブランドを想定。価格も競争力を高めるために、オープン価格ながらドライバーで予想上代を4万円代~6万円代と前作(『Z-TX』)の8万円代から大幅に下げた。それに伴い販売目標も発売以降の4ヶ月で、ドライバー4万本、フェアウェイウッド1万8000本、アイアン1万7000セットと前作の3倍を見込む強気な考えを示している。