"タイトリスト"の芹澤です!
アクシネットジャパンは1月19日、今、日本でもっともゴージャスなホテルといわれるパークハイアット東京(西新宿)で、日本限定モデル『タイトリストVG3ドライバー』を発表した。
当日の目玉は、新契約の芹澤信雄プロ。TBSの"世界の松下"こと松下賢次アナウンサーの呼びかけで登場した芹澤は、緊張の面持ちで契約のいきさつを説明した。
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「今までの契約(キャロウェイ)には満足していたので、正直、どうしようか悩みました。でも、アクシネットの熱意を感じたし、ぼく自身、今年はシニアのルーキーイヤー。心機一転ということと、製品を使ってパフォーマンスが上がったことが契約に踏み切った理由です」
それにしても、今回の契約は「略奪婚」といえるほど、アクシネットは猛アタック。キャロウェイゴルフからの「移籍」に失敗すれば、新ブランドの商品化はなかったというほど惚れ込んだ。背景には、同社ならではの事情があった。
「今回のプロジェクトを進めるにあたり、数年前から日本人のユーザー調査を行ってきました。その結果、4人中3人が50才以上とわかったのです。アスリートイメージのタイトリストも、ファン層の高齢化が進んでいた。つまり、現行品の『909』ではカバーできず、もっとやさしいドライバーをつくらないとニーズに応えられない」(粟津英文タイトリスト事業部長)
換言すれば、ヘッドスピード38~43m/s程度のゴルファーでも楽にボールがつかまり、飛ばせるドライバーが急務だった。
そこで、白羽の矢が立ったのが芹澤だ。メディアへの露出度が高く、明るいキャラクターに加え、一般ゴルファーにとって「身近な存在」。つまり、体格と飛距離の双方で親近感があることが、新プロジェクトのイメージをふくらませた。
「芹澤プロの獲得がなければ、この事業は進まなかったでしょう」(粟津事業部長)――。
「本音をいえばタイトリストには興味がなかった。ぼくには難しすぎると思ったからです。でも、アメリカ本社でテストしたら、各種の試打データが向上したので意欲がわきました」(芹澤プロ)
商品名の『VG3』は、Variable Gravityの頭文字を取ったもの。3種類のロフト(9・10・11度)によって重心位置を最適化し、「つかまえて飛ばす」コンセプトだ。初年度の目標は3万本。
競合商品は『インプレス』と『レガシー』に設定しており、シャフトはタイトリストVG60・50(三菱レイヨン社製)、モトーレ5.0(フジクラ社製)の3機種(7万6500円)。カスタムで「ツアーAD DI」などをラインアップする。同ブランドのボールを3月、アイアンは秋口の発売を予定している。