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2015年 RBCヘリテージ
期間:04/16〜04/19 ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)

マスターズ王者は優等生 スピースがメジャーV翌週も出場へ

「マスターズ」で優勝したプレーヤーには翌日から恒例のスケジュールが待っている。最終日の翌日、オーガスタからニューヨークへ飛び、大会を中継するCBSをはじめ、当地の報道各社などを訪れて取材攻勢を受ける。2015年の王者、ジョーダン・スピースもまた同じだった。

ニューヨークでは「滞在した25時間で25、26カ所を回ったんだ」という。せわしなくマンハッタンを回り、エンパイアステートビルの屋上で記念撮影も行った。休む間もなく、今週の米ツアー「RBCヘリテージ」に出場するスピースは、会場のハーバータウンGLがあるサウスカロライナ州に14日(火)の午後10時に入った。翌15日(水)のプロアマ戦への参加は免除されたが、満員の会見場に入ってきた表情は少々お疲れモード。それでも、嫌な顔一つせずに誠実に受け答えするのが、今年のチャンピオンだ。

「いつもと違う経験ができたし、マスターズがゴルフ界だけでなく、国際的な影響力があることが分かりました」

優勝してからわずかの間に、マスターズ制覇の夢を赤裸々に記した学生時代の手紙や、映像が“発掘”され「みなさんがビデオや手紙を引っ張り出してきたことにビックリしているんです」と照れ笑い。「でも、(プロのキャリアで)僕がマスターズで優勝するのが夢だって言ってきたことは、嘘じゃなかったでしょう?何よりの証拠ですよ」

祝福のメッセージは「少なく見積もっても200通は来た。母さんはもっと来たと思います…」。普段は友人らとほとんどメールのやりとりをしないというだけに、返信に一苦労。「体力は(最高が10だとすると)昨日は2くらい。きょうは6。あしたは9に戻さないと」という。

厳しいスケジュールを強いられるため、4連戦目となる今週の大会を急きょ欠場する可能性も周囲は考えていた。実際に単独首位を突っ走ったマスターズ期間中、スタッフから出場の意思を確認された。しかしスピースは「もちろん出るつもり」と即答したという。「このコースは僕のゴルフにすごく合っていると思う。勝てないと思ったら、ここには来ません」

レギュラーシーズンの後半戦を、フェデックスカップポイントランキング首位で迎える。同レースが2007年に導入されてからの最年少リーダーだ。「本当に名誉なこと。ここ2年はほとんどジミー(ウォーカー)がリードしていたので。フェデックスカップ王者になることは、これからのメジャーやWGCのタイトルを獲ることと同様、今年の大きなモチベーション」と意欲的だ。

期待の新星としてツアーデビュー以降、米国ファンの期待を集めてきたスピース。グリーンジャケットを着たことで、注目度は一層高まるが「これからはコースの外での振る舞いに、より責任を持たなくてはいけないと思います」とキッパリ。「コースの中で変えることは何もないですが、コース外でも変わらなくありたい。スポットライトを浴びている間は、ポジティブな視線も、ネガティブな視線もありますから」

なんたる21歳。隙がなく、誠実。ゴルフのプレーは人格を表す、とはよく言ったものです。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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