昨年2位の石川遼、前週3位の松山英樹に期待!ホーシェルも参戦
2014年 シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン
期間:10/16〜10/19 場所:TPCサマリン(ネバダ州)
米ツアーを主戦場とする2人が抱く“ナショナルオープン”への思い
米ツアーは14-15年シーズンの第2戦「シュライナーズホスピタルforチルドレン」が、16日(木)からネバダ州にあるTPCサマリンで開幕する。前週に引き続き、日本からは松山英樹と石川遼が参戦するが、今週母国では「日本オープン」が開催される。ともに出場権を持ちながらナショナルオープン欠場を選択した、米ツアーメンバー2人の思いに迫った。
昨年の国内ツアー賞金王である松山英樹は、「もちろん、日本のナショナルオープンだし、一番大きい大会で勝ちたい気持ちは強い。だけど、今はそれ以上にアメリカの試合で勝ちたい」という。
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国内メジャーでは未勝利の松山だが、あくまで目標は日本人初の海外メジャー制覇に置いている。「日本のメジャーを獲った人はいっぱいいるけど、アメリカのメジャーを獲った日本人はいない。どこの国の選手も母国のナショナルオープンを大事にすると思うけど、自分はアメリカのメジャー優勝を目標にやっている――」。そのために今やるべきことはなんなのか?松山の出した結論は、米ツアーで経験を積み上げることだった。
一方、石川にとって今年の大会が開催される千葉CC梅郷Cは小さい頃から出入りして、お世話になった思い出深いコースの一つ。「僕がプロになった頃、メンバーさんから“ここで日本オープンができるように頑張るから”っていう話を聞いていたし、自分にとって(欠場するというの)は難しかった」と、苦しい決断を振り返った。
「でも、今の自分のレベルでは、この開幕の数試合でしっかり頑張って来年に弾みをつけないといけないし、同時にこのフィールドはチャンスだと思う。もっと上の世界ランクで、来年のメジャーやWGCの出場権が完全に保証されているのだったら、日本オープンを選んだと思う」と、打ち明けた。
米ツアーを主戦場としている以上、最優先すべきことはそこで自らの居場所を作っていくこと。日本のゴルフ界を牽引する2人の若武者は、今週も米国でのタフな戦いに立ち向かう。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka