2014年 バルスパー選手権
期間:03/13〜03/16 場所:イニスブルックリゾート(フロリダ州)
ジョン・デーリーがイップスに? キャリア最悪の「90」
ゴルフ界きってのお騒がせ男が大暴れだ。フロリダ州のイニスブルックリゾートで開催中の米国男子ツアー「バルスパー選手権」2日目。ジョン・デーリーがキャリアワーストの「90」と崩れ、通算22オーバーの最下位で予選落ちした。
3オーバー98位タイから出たデーリーは、アウトで2つのダブルボギーを含む「43」の大叩き。決勝ラウンド進出は早々に絶望的になっていたが、後半16番で“らしさ”全開に。ティショットを右サイドの池に打ち込むと、3番ウッドでの打ち直しの3打目、さらに5打目も池ポチャ。7打目で安全なフェアウェイ方向に打ち出したが、グリーン右バンカーからの“ホームラン”も含め、11オン1パットの「12」を記録した。
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デーリー自身、1ホールで2ケタのスコアを記録したのはキャリアで16回目。ちなみにPGAツアーでのパー4におけるワーストスコアは「16」で、2011年の「バレロテキサスオープン」でケビン・ナが記録している。
しかしパー5を含めたワーストは、1998年に「アーノルド・パーマーインビテーショナル」でデーリーが叩いた「18」だ。ベイヒルクラブの名物ホール6番は、巨大な池を反時計回りに半周するパー5で、ティショットを6発連続で池に打ち込んで記録した。(なお、メジャー大会では、1938年にチェリー・ヒルズで行われた「全米オープン」でレイ・エインスリーが16番パー4で「19」を叩いている)
ところが、ゴルフ界きってのお騒がせ男が、ラウンド後に問題に挙げたのはこのホールのことではなかった。「イップスだ。面白くねえ」
この日は3パットが4回、そして2番ホールでは4パットも記録。「スライスラインに対して、狙いよりも3フィート(約90センチ)もボールが右に出た。バカみたいに見えたろう。小さなストロークの時は左にミスするし、普通か、それ以上のストロークの時は右に押し出しちまう。こんな問題を抱えたのは初めてだ」
だから、皮肉めかせて言った。「12を叩いたところは、“寄せワン”じゃねえか」
47歳は今後もウェブドットコムツアーとレギュラーツアーを往復するが「(イップスの)経験者に電話してみるか」とポツリ。「(今日は)良いことが無かった日のひとつにすぎない。バンカーに打ち込んじゃ“目玉”になって、フェアウェイに行ったと思ったらディボット、ディボットから打てたのにバンカーって感じの日だ」。その言葉通りの1日であればいいのだが…。(フロリダ州タンパ/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw
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