2026年 クラブカー選手権

米下部ツアーに出戻り「心が折れる。折れまくり」 そんなとき、大西魁斗はどうするか

2026年 クラブカー選手権 2日目 大西魁斗
大西魁斗はPGAツアーから再び下部コーンフェリーツアーの闘いへ

◇米国男子下部◇クラブカー選手権 2日目(27日)◇ランディングゴルフ&アスレチッククラブ (ジョージア州)◇7185yd(パー72)

米国南部のジョージア州、目と鼻の先に大西洋があるサバンナには、中国から日本を経由してやってきた。先週はDPワールドツアー(欧州ツアー)「海南クラシック」に出場して、主戦場の下部コーンフェリーツアーへ。「最近はベッドよりも飛行機にずっといる感じがします」。大西魁斗は苦笑交じりに言った。

2026年 クラブカー選手権 2日目 大西魁斗
豪快なスイングも健在

2024年「UNCヘルス選手権」での初優勝をきっかけにPGAツアーに昇格。昨年、念願だった最高峰のツアーでの1年目は26試合の出場で決勝ラウンド進出は6回にとどまった。シーズン終了後の年間ポイントランクは199位。シードを手放した。

下部ツアーに出戻る形となったものの、今季は「ありがたいことに3ツアーに出られる」。他に日本ツアー、そして欧州ツアーの限られた試合にも出場できる。24年から「カテゴリー12」という資格が設けられ、前年のランクを200位以内で終えた選手が申請すれば、欧州の各大会で5人まで出られる可能性がある。「“12”まで(出場資格が)下りてきた試合だけなんですけどね。でも(米ツアーから)出る選手はほとんどいなくて」と大西は中国で初参戦。中盤戦の欧州大陸での大会でチャンスが再び巡ってくるかもしれない。

2026年 クラブカー選手権 2日目 大西魁斗
天を仰ぐ

学生時代からあこがれてきたPGAツアーの舞台のレベルはやっぱり高かった。「体を大きくしたり、無意識に力みがあったことでスイングが崩れてしまった」。これまでステージが上がるたびに加えてきた変化が「去年は思い通りにいかなかった」という。「今のままでは、またPGAツアーに行けたとしても大変だと思う」とレベルの差も痛感した。

ある試合で同組に入ったトミー・フリートウッド(イングランド)のプレーが忘れられない。「やっぱり球筋も安定性も違う。その週の調子が良い、悪いで予選落ちるようなレベルではない」。南カリフォルニア大出身の大西はジュニア時代から丸山茂樹にお世話になってきた。「去年、改めて『半端じゃない』と思いました。丸山さんは1勝どころか、3勝したんですからね」。いつも気さくな大先輩へと続く階段が「無限に」感じる。

2026年 クラブカー選手権 2日目 大西魁斗
やり続けてこそ

米下部ツアーはのべ3年目。今週、ようやく4試合目の予選通過を決めた。「心が折れますよ。しょっちゅう折れまくり」。沈んだ気持ちはどう立て直すか?「立て直ってないです。折れたまま、次の週が来る。心が折れていようが、調子が良かろうが、悪かろうが、試合には出なくちゃいけない」と、やっぱり苦笑いした。

「でも、ゴルフが職業なので」。キツイ時間の方が長いこの仕事を27歳の今も、好きで続けている。「働かれている方は皆さん、やりたくないこともやらなきゃいけないじゃないですか。(プロ)ゴルフも同じ。それが社会じゃないかなって思うんですよ。幸い、僕は環境にも出会いにも恵まれてきた。応援してくださる方もいる。この経験は誰もが経験できるわけじゃないので、やり切るしかない」

トップツアーを一度退いて、選択肢は増えた。どのルートが自分を一番レベルアップさせてくれるのか。今はまだ「何が正解か、どのツアーに出ることが正解かわからない」と思案しているところ。「逆を言えば、間違っている選択はないので」。失敗を怖がる様子はない。(ジョージア州サバンナ/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。X(旧Twitter): @yktrgw

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