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状況の読み違いも…ウッズと松山 残り7ホールの駆け引き

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(28日)◇アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ◇7041yd(パー70)

月曜日に持ち越されたファイナルラウンド。首位のタイガー・ウッズは通算18アンダーで12番から、3打差の通算15アンダーで追う松山英樹は13番(パー3)からスタートした。最終組のウッズとその1組前を回る松山。PGAツアーで歴代最高勝率22.6%(今大会を除く)を誇るウッズは、2563人のギャラリーの反応も観察しながらホールを消化していった。

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「重要だ」と認識していた再開直後の12番(490yd/パー4)。ウッズはフェアウェイから6Iをミスしてグリーン手前のバンカーに入れてボギーとした。「いきなり2打差になった」一方、松山は順当なパー発進。

14番(パー5)につくと、セカンド地点からグリーン上の松山の姿が見えた。「英樹がピン近くにつけていたので、もし彼が決めたら(1打差になる)…。そう考えて、彼の結果が分かるまで2打目を打つのを待っていた。彼が外したので、レイアップが少し楽になった」と、2打目は右ラフに入れたものの、3打目をピン左上3mへ。「(同組の)キーガン(ブラッドリー)のパットも少し参考にした」と、これを沈めて3打差とした。

続く15番もピン右下2.5mのバーディチャンスへ。「もしこのパットを決められれば、試合は終わる」と確信したウッズだったが、このパットがカップをすり抜けると同時に、16番で松山が6mのバーディパットを沈めてガッツポーズ。“終わる”と思った試合が一瞬で2打差となり、「上がり勝負」に急転した。

17番は右端のピンを狙わず、安全にグリーンセンターへと乗せた。グリーンに向かっていくと、左手に18番ティがある。「彼(松山)がティショットを打つのを見た。フェアウェイウッドを持っていたけど、あまり気にいっていない様子だった。右に曲げたショットのようだった」とウッズは言う。

「17番を終えて18番ティに行くと、彼が2打目を打つのが見えた。ギャラリーが拍手をしたり、歓声を上げたりしていたので、自分が2打目地点にいるときには、彼がバンカーから(2打で)グリーンに乗せたのだと思っていた―」

ウッズはここで状況把握を間違えている。松山はクロスバンカーからの2打目をグリーン左手前のバンカーに入れ、そこから3打目でグリーンオン。だが、ウッズは松山が2オンしたと思っていた。

「(18番)グリーンにあるスコアボードにはなんの数字も書いていなかった。だから、9番グリーンのスコアボードを見たのだけど、遠すぎて数字が判読できなかった。赤い字ではあったのだけど…。だから、パーを獲れば1打差で勝てると思っていた」

最後に3mのバーディパットを沈めたウッズは「ちょっと状況を読み間違えていたようだ。3打差の勝利は少し自分にとって驚きだった」と振り返ったが、1打差でも3打差でも、勝つか負けるかこそが大事。こうして積み重ねた勝利は、ついにPGAツアー歴代最多に並ぶ「82」に到達した。(千葉県印西市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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