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喧噪から静寂へ スターがそろう「無観客試合」に立ち会って

2019/10/26 20:30

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 3日目(26日)◇アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ◇7041yd(パー70)

初日に1万8536人を動員した日本初開催の米ツアー。大雨の影響で26日(土)に持ち越された第2ラウンドはギャラリーの安全を優先し、コース内での観戦を禁止にする無観客試合となった。コースに入ることを許されたのは、約200人の大会および選手の関係者と、約200人のメディア(TVクルー、記者とスチールカメラマン)、最少人数に絞られたボランティアスタッフ。すべて合わせて500人程度だった。

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初日は、タイガー・ウッズ松山英樹らが入った組は多くのギャラリーを引き連れたが、この日は場所やタイミングによって、世界最高峰のスーパーショットをロープ外で見届けるのが“自分ひとり”になることもあった。静寂の中、目の前を次々とスター選手たちが通り過ぎていった。

メジャー1勝を含む米ツアー4勝で、首位のウッズに2打差の2位につけるゲーリー・ウッドランドは「不思議な気分だったよ。今週は大観衆のエネルギーがすごかったけど、きょうは誰も歩いてなくてマネージャーだけ。でも、コースはあの雨量を考えると素晴らしいコンディションだった」と、コース管理スタッフの懸命な努力を賞賛した。

米ツアーでも珍しいとされる無観客試合。今年2月の「ジェネシスオープン」(カリフォルニア州・リビエラCC)の初日には、午前6時40分に最初の組がスタートしたが、悪天候のため同7時30分に中断。コンディションが悪く、視界も暗かった早朝にすでにティオフしていた10組30人のスコアは取り消され、定刻から約7時間遅れで第1組から無観客でやり直した。

2016年1月の「ファーマーズインシュランスオープン」 (トリーパインズGC・カリフォルニア州)では、最終日が悪天候のためサスペンデットとなり、最終ラウンドの残りが翌月曜日に行われた。暴風雨は去ったが、安全面を考慮してギャラリーを入れなかった。

ちなみに日本ツアーでの無観客試合は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が発足した1999年以降では3度目。2012年9月、台風が接近していた「コカ・コーラ東海クラシック」の最終日と、2016年10月「ホンマ・ツアーワールド・カップ」最終日の日没により、翌月曜日に持ち越された池田勇太ソン・ヨンハン(韓国)によるプレーオフ以来となった。(千葉県印西市/柴田雄平)

柴田雄平(しばたゆうへい) プロフィール

身長188cmの猫好きおじさん。O型、おひつじ座。モデル、俳優から紆余曲折を経て、WEBディレクターとしてGDO入社。2017年10月にしれっと編集部へ。13年から続けるゴルフのベストスコアは「85」。

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