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2015年 ザ・エビアン選手権
期間:09/10〜09/13 場所:ザ・エビアンリゾートGC(フランス)

藍も貢献 なぜ土曜日のコース全長は229ydも短くなったのか?

海外女子メジャー今季最終戦「ザ・エビアン選手権」の3日目。会場のザ・エビアンリゾートGCのコースセッティングは、ムービングデーらしいスパイスが利かされていた。

コース全長は、2日目の6296yd(初日は6256yd)から229yd短い6067ydに設定された。7番(パー5)は2日目の540ydから461ydへ。13番(パー5)は481yd→500ydへと伸ばされたが、15番(パー5):518yd→489yd、18番:428yd→383ydといった具合に、多くのホールで前方のティグラウンドが使われた。

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この日、「67」をマークして首位と2打差の3位に浮上したリディア・コー(ニュージーランド)は、最終日に向けてこう語った。「明日、どういうセットアップになるかは分からないけど、それが優勝争いの大きな要素になると思う。もしティグラウンドが前に出されたら、飛ばし屋だけがパー5で2オンできるってワケではなくなる。私のような平均的な飛距離の選手でも、2オンできるようになる」

米国女子ツアー(LPGA)は、今年から“コースセットアップ委員会”なるものを発足させた。その委員の1人となったのは宮里藍だ。

「今年は4回くらいLPGAのオフィシャルとミーティングをした。委員(選手)は6人いて、飛距離のある選手が4人くらいと、あと私ともう1人。中では私が一番飛ばない選手だったけど、みんなが思っているような意見は同じだった」

委員会が推したのは、以下のような選手からの要望だった。
・パー5は、4つあるうちの2つは、確実に2オンが狙えた方がいい。
・フィールド全体が届く(パーオンできる)セッティングにして欲しい
・パー3はもっとティを動かして、バリエーション(ピンポジションの他、使う番手や求められる球筋など)を増やして欲しい。

「予選ラウンドはフェアに設定しないといけないので、なかなかバラエティを持たすのは難しいけど、それが週末に反映されている。今日は本当に典型的な感じだった」と、メジャー大会3日目のセッティングを好例として引き合いに出した。

特に最近、LPGAが選手たちの声に応えて行動してくれていることを、宮里は強く実感しているという。「ありがたい」と、感謝の言葉が口をついた。

宮里は先月、LPGAのプレーヤーディレクター(日本でいうミーティング委員のようなもの)にも選出された。立候補して、投票の末に決定した役割だが、宮里は「自分から進んでやったわけじゃない…」とちょっぴり照れ隠し?の苦笑い。「LPGAの人に2、3年前から『立候補してみない?』と言われていた。ちゃんとアジア人も混ぜてやりたいというのが意図だと思うので、その中で私がたまたま選ばれた」と謙遜した。

だが、やると決まればやる。「責任も感じるけど、ただ名前を置いているだけじゃなく、しっかりと行動してツアーが良くなるような動きをしたい。それに、今後に向けて良い経験にもなる。違う目線でツアーを見られるし、組織の中で動くというのも経験があまりないから」

現状のツアーに不満はほとんどないという宮里だが、なにかあっても、すぐに話し合い、組織として解決へ動ける体制が整っていることが素晴らしい。(フランス・エビアン/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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