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昨季賞金王キム・ジョンドクが好発進も、チャンピオンズツアー断念の憂鬱

国内シニアツアー「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」に出場している韓国のキム・ジョンドクが、5バーディ、1ボギーの「68」ラウンドし、3位タイの好発進を切った。

初日は、室田淳加瀬秀樹と同組でティオフしたキムは、2番でセカンドをピン横2mにつけてバーディを先行させると、続く3番では3m、5番で5mを沈めてスコアボードを駆け上がった。「9番、10番、11番、いずれも3mくらいの距離で決めたかったけど惜しかったな・・・アウトコースはよくてインが入らなかったという感じ」と、復調への光明が見え隠れする状況だ。

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昨季は2勝を挙げ、後続に大差をつけて賞金王を戴冠したキムだが、現在ここまでの同ランクは42位と低迷。今季は6戦に出場し、予選落ちが1回、10月初旬に開催された「第51回日本プロゴルフシニア選手権大会」での12位タイが最高位と勝機を掴めないまま、シーズン最終戦を迎えた。

この不振の要因は腰痛。「ここ3~4ヶ月、腰の痛みがひどく、体の状態が良くないんだ」とキム。その原因は7月の出場した「全米シニアオープン」、「全英シニアオープン」連戦における、飛行機での長距離移動が端を発している。「温泉やマッサージなどいろいろ試しているけどまだ治らない。試合前にはアメリカで治療を受けた先生から処方された鎮痛剤を飲んでいる」と、一時的に痛みを抑える処置で試合に臨んでいるのだ。

昨年はシーズン終盤、米国チャンピオンズツアーの出場資格を得たいと意気込んでいたキムだったが、「今の(体の)状況では行かれないし、行かない。それに日本で優勝争い、賞金王争いに加われるようでないと、アメリカでは通用しないと思っているから」と、ヘルスケアマネージメントという壁にぶつかり、断念することに決めた。「今年は今年、来年は来年、また新しくスタートする」と、韓国の賞金王は再出発を誓う。(千葉県木更津市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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