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妹のプロテスト合格とともに終えた競技人生 サポート役に徹する姉

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 初日(29日)◇UMKCC(宮崎県)◇6525yd(パー72)

首位と3打差の4アンダー5位タイで発進した20歳の吉本ひかるは、今大会で1歳上の姉・百花(ももか)さんにキャディを任せている。かつては姉妹でプロテスト合格を目指したが、百花さんは2年前に競技ゴルフから身を引いた。

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百花さんは10歳で始めたゴルフについて、「すぐに妹の方が、才能があることがわかりました」と笑う。北海道で開催されたジュニア大会で優勝した経験はあるが、アマチュア時代からプロツアーでも活躍した妹との期待値はまったく違った。

ツアープロへの道を自ら閉ざしたのは、2度目の受験になった2017年の最終プロテストに落ちたとき。同年のテストで妹は合格したが、「妹が合格したから、というわけではないんです。自分がもういいやって思った」。独特な緊張感のある雰囲気にのまれ、練習ラウンドのときから泣いていたという。「正直、気持ちが続かなかった。プロテストの空気感で、完全に心が折れたんだと思う」と振り返る。

プロの世界には、華やかさの裏にライバルたちとしのぎを削り続ける過酷さがある。「やっぱりプロになるのも、そのあとやっていくのも厳しいかなと思った」。現在、ゴルフは趣味として続け、お正月などは妹らとのラウンドを楽しんでいる。

「絶対こっちの方が、向いていますよ」。妹の転戦に付き添い、前向きにサポート役に徹している姉の表情は晴れやかだった。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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