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21年連続出場の不動裕理「試合が始まったら忍耐」

2017/11/10 18:46

21年連続出場を果たした不動裕理

◇国内女子◇伊藤園レディス 初日(10日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6741yd(パー72)

長髪を振り乱した岡野雅行が、マレーシア・ジョホールバルで行われたイラン戦で、日本を初のサッカーW杯出場へと導くゴールデンゴールを決めた1997年11月16日(日)、不動裕理はプロとして初出場した「伊藤園レディス」を19位タイで終えている。その年から毎年欠かさず出場を続け、今年で大会史上最多に並ぶ21年連続出場(※)となった。

不動が出場をわずか3試合に絞った2016年も、この大会ではプレーをした。「特別な理由はないですよ。キャディさんの都合とか、近場でシーズン最後の試合だったりするから。美談とか期待しないでください」と牽制されたが、これまでのキャリアで50回積み上げてきた勝利の記念すべき1回目が、1999年の伊藤園レディスであったことは事実だ。

1996年にプロテスト一発合格を果たし、同年の新人戦を制して、翌年すぐにシード獲得。だが、ツアー初優勝には76戦を要した。それまでに2位が6回。勝てそうで勝てない試合が続き、「私は2位でも満足していたけど、プレッシャーは感じていた」と当時の状況を振り返る。だから、優勝を決めたときの感想は「これで楽になる」だった。

「あれで気が楽になったし、運も変わった」と、翌2000年は年間6勝を挙げて、ツアー初の年間獲得賞金1億円突破を成し遂げ、初めて賞金女王に輝いた。05年まで6年間、そのタイトルを維持することになる。

そんな不動だが、2011年に結婚して、いまは年間数試合をプレーする程度。練習量も減り、技術の衰えも自認して「予選を通ればラッキーです」と言いながらも、プレーを続けている。「試合が始まるまでは楽しみだけど、始まったら忍耐です」。

初日は6番までに2バーディを先行させたが、7番(パー3)でティショットを池に入れてダブルボギーとして「ショックが大きかった」と、その後5ホールで4ボギー。それでも、13番から3連続バーディを奪い返して、1オーバー49位に踏み止まった。「4ボギーを打っているし、耐えてなんていないです」と口を尖らせたが、不動を応援する人から見れば立派なカムバックに映るだろう。

開幕前日、70歳になった男子プロの尾崎将司の話題に触れて「すごいと思う。もっと敬意を示すべきだと思います。若い人だけだったら締まりがないというか、“見せる背中”もないじゃないですか」と語った不動。

「私なんてまだ同世代もいるし、先輩もいるから全然」と、自身と比較されることは嫌がったが、女子ツアーにも偉大な先輩の背中を見ている若手がいることは間違いない。「私、あまのじゃくだから、そんなに言うと来年出なくなりますよ!」と脅し文句を言われてしまったので、この辺でおしまい。(千葉県長南町/今岡涼太)

(※)村井真由美と大城あかねが記録。大会最多出場は塩谷育代の26回

今岡涼太(いまおかりょうた)
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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