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ベテラン鬼澤信子 45歳になっても飛距離が落ちない理由とは?

2014/10/10 19:50

「だって負けてないですから」――。先月17日、ベテランの鬼澤信子は45度目の誕生日を迎え、レジェンズツアーへの出場資格を得た。それでもなお、彼女はレギュラーツアーで戦う理由を、あけすけに、さらりとそう答えてのける。「緊張感があるし、若い世代と堂々と勝負できる。体力面の衰えは否定できないけど(笑)、飛距離だって、ひとつひとつの技をとってみてもまだ負けてないと思っていますから」

10日(金)に静岡県の東名CCで開幕した「スタンレーレディス」では初日、7バーディ2ボギーの「67」をマークした。インからスタートし出だし10番(パー3)でティショットをピンそば3mにからめてバーディ発進。上がり3ホールを圧巻の3連続バーディとし「今日の出来は80点」とはしたものの、「『67』なんて最高」と納得のラウンドだった。

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前週は、師と仰ぐ安井純子プロのもとに“出稽古”に出かけた。4泊5日で3ラウンドし、ショットを集中的に練習した。鬼澤のことをよく知る間柄であることから「気持ち?心を鍛えていただきました」と、師匠から頂戴した一言、一言は心に染みる言葉だったようだ(詳細は明かしてはもらえなかった)。

ラウンドを行った名門・宝塚ゴルフ倶楽部はバンカーなどハザードのレイアウトが戦略的に配される難関コース。「バンカーショットの基本、上から打つっていうアイアンショットの基本的な部分を鍛えられた」。また「帰ってきたら体重は2kg増。その分、球は飛びますね」と、プレーだけではない、余剰な?栄養までしっかりと摂取して迎えた今週だった。

ギャラリーからの「飛ぶなぁー」という感嘆の声に、「申し訳ございませんが、これがわたしの普通ですよ、ふ・つ・う」と心の中でつぶやいてしまうという貫禄。鬼澤は続けた。「飛距離が落ちない理由?それは“負けない気持ち”ですよ」。そこに見せた快活な笑顔から、若手を押しのけるパワーを感じたのはわたしだけだろうか。(静岡県裾野市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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2014年 スタンレーレディス



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