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脂の乗る37歳はお年頃!?「優勝」と「結婚」どっち取る?

ウィニングパットがカップを鳴らすと一呼吸、両手を高々と挙げてガッツポーズ。それは今週ひときわ大きいガッツポーズだった――。岐阜県で開催された「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」の最終日、初日から首位を堅守した大山志保が、最終日をイーブンパーとするも、通算16アンダーで逃げ切る完全優勝で幕を閉じた。

2009年「Cat ladies」以降の約1年、肘の故障で休場を余儀なくされてから、復活出場を果たしたのが4年前の今大会。さらに今年は春先から調子が上がらず、試行錯誤を繰り返す負のスパイラルに苦しんだが、それもこの大会で終わりを告げた。「毎年ここに戻ってくるたびに初心にかえる気持ちだった。この大会で絶対に勝って復活を伝えたかった」と、それまで秘めていた心の内を明かした。

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初日から多くのギャラリーの声援をしっかりと受け止め「昨日はティグラウンドに立ったとき、(大きな声援に)涙が出そうになった」という大山。2日目はコースレコードに並ぶ「63」で来場したギャラリーにきっちりとプレーで恩返しした。

「今はまだまだゴルフをしていたい。素敵な人が現れたらその先は分かりませんけど・・・(笑)」。人一倍向上心が強く、優勝インタビューでは「45歳までゴルフを続けたい」と宣言した大山が考える潮時は、その心を失ったとき。「ゴルフ人生でもっとも調子がいい」という状態で迎えた今週だが、結局、そのきっかけとなった“何か”は明かしてもらえなかった。「“何か”を伝えるのは、私がゴルフをやめるとき。それまでは誰にも、なんにも言いません」。秘めたる思いは、まだまだあるようで・・・。

トーナメント会場に足を運んだ父・晃さん(74)は、この日ロープの外から、娘のラウンドを見守っていた。「10番からは本当にドキドキした。ここまでチャンスを幾度と逃してきたけど、優勝できて本当に良かった」と、目尻をしわくちゃにして安堵の笑みを浮かべた。

以前はお年頃?の大山に、結婚の催促をしばしば口にしていたようだが、昨年の「LPGAツアー選手権リコーカップ」での優勝以来、ほとんど口にすることはなくなったという。「まだまだ優勝できる?と思ったのでしょうか」と大山自身は首をかしげるも、最近では親子の間でこんな会話のやりとりがなされているそうだ。

大山:「結婚がいい?それとも優勝がいい?」
父:「どっちもいいねぇ~」

年頃とはいうものの、女性の“脂が乗る”時期は一般的に30~40歳だともされており、まさにまっただ中。体力、気力だって若手選手に負けていない。だからお父さん、結婚の催促はもう少し待ってあげて!(岐阜県瑞浪市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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