ゴルファーらしからぬ雰囲気も併せ持った高島プロ

「クリスタルガイザーレディス」2日目、茂木宏美、上田桃子と同じ組でラウンドした高島幸（みゆき）プロ。馴染みの無い方が多いのは当然で、彼女は昨年プロテストに合格し、この試合がレギュラーツアーデビュー戦の新人選手だ。

「飛ばないし、技術も無いけど私らしくやろう」と、多くのギャラリーを引き連れた注目組で懸命にプレーした。1番のティショットは右に曲げたが、ナイスリカバリーでパーセーブ。その後も粘り強くパーを拾った。

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しかし、通算3オーバーのカットライン上で迎えた17番で1.5mのパーパットを外し、「あれでテンションが下がってしまった」。続く18番パー5では、レイアップした3打目を打つ直前、風で髪の毛が顔に掛かったが、「心から後悔の無いように打っていたら、（アドレスを）ほどいていたと思う」と振り返るが、そのまま打ったショットはダフり気味でグリーン手前の池に落ちる。5打目でもグリーンに載らずに、6オン2パットのトリプルボギー。最後は白黒はっきりついた。

この高島プロ、数年前まではここ京葉CCで研修生として過ごしており、茂木が07年に同大会を制したときは、プロアマ戦のキャディをやっていたという。1番ティでその事を話すと、茂木も覚えてくれていたそうで、「キャディをやったプロとこうして回れるなんて、本当に嬉しいです」と喜びを噛み締めた。

昨年、「落ちたら最後にしようと思った」プロテストに合格。26歳とデビューは遅いが、「結果が出なければ3年で辞めようと思っています」と見切りも早い。今年はステップアップツアーを中心に、廣済堂、富士通、伊藤園と千葉県でのレギュラーツアーには出場予定という。プロツアーには様々な人がいるんだなと実感できた。（編集部：今岡涼太）