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「今週勝てたら・・・」三塚優子が地元で初メジャー制覇を狙う

国内女子ツアー第8戦目で、今季の国内女子メジャー第1戦となる「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」が、今年から会場を茨城県の茨城ゴルフ倶楽部・西コースに移し、新たなスタートをきる。そして、この試合を自身のメジャー初制覇の場にしようと地元茨城県出身の三塚優子が、練習に励んでいた。

自宅からコースまでは道路が空いていて40分、渋滞した場合は1時間近くかかるため、地元とはいえホテルからコースに通うことになった。しかし、慣れ親しんだ茨城での試合に否が応でも気分は高ぶっている。今季の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」でツアー通算3勝目を挙げた三塚は、先週の試合が終了した時点で、横峯さくらに首位の座を奪われてしまったが、2,600万円以上を稼ぎ横峯に約500万円差の2位につけている。

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三塚は今回の開催コースとなる茨城ゴルフ倶楽部には、プライベートで10回以上ラウンド経験がある。この日行われたプロアマ戦ではティショットを狙い通りの方向で、次打が打ちやすい好位置を完璧に捕らえた。ドライバーショットの飛距離もさらに伸びているため「今週は三塚の優勝で決まりだね!」と声をかけると、「勝ったらアメリカ行っちゃおうかな・・・」とつぶやいた。

目標の一つに米ツアー進出をあげる三塚だが、開幕戦を優勝した直後は「今すぐとかではないですが、(自分なりに納得がいく)時期が来たら挑戦したい」と語っていた。今週の試合で勝てば複数年のシード権を獲得できるのと、賞金額を加算することで、「全英リコー女子オープン」の出場もほぼ確定させることができ、ますます海外志向が強まることが予想される。

しかし、三塚にも葛藤がある。それは、米ツアーに進出することが自分や周囲にとってベストな選択かどうかだ。自分の実力を試すために海外の試合に挑戦はしてみたい。しかし、国内女子で活躍する多くの選手が日本ツアーから離れたら、国内の人気はどうなるのだろうかと。

この気持ちは三塚だけでなく多くの選手が口にする。先週、ツアー2勝目を果たした有村智恵も「海外ツアーという気持ちはありますが、今はスポットで参戦できればそれで良いと思っています。むしろ、日本のツアーを盛り上げて、海外の選手たちが日本ツアーに出たいと憧れるようなツアーにしたいですね」。協会関係者が聞いたら、涙を流して喜ぶようなことを今の若手選手は真剣に考えている。

今大会の招待選手の一人ポーラ・クリーマーは、米ツアーでも大きな大会が行われている今週、あえて日本のメジャー大会に出場することを選んだ。「メジャーというのは特別ですので、日本のメジャーに出場できるのは少ないことですし、このチャンスを生かしたいと思って出場を決断しました」。ポーラは単なる招待選手ではない。「出場する以上、優勝するつもりで来た」と公言している。ハイレベルなプレーで勝敗を分け、海外の選手に負けないよう国内の選手も努力を続ける。そんな展開が続く限り女子ツアーはまだまだ盛り上がっていくことだろう。(編集部:本橋英治)

2009年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ



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