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たった“3発の試打”から見える信頼関係

今週開催の「ミズノクラシック」で08年、10年と2勝を挙げている申智愛の強さは、今年も健在だ。上空を強風が舞い、「難しいコース状況だった」という初日に4アンダーをマークしての首位タイ発進。11年にミズノと用品契約を結び、ホステスプロとして迎えている一戦でしっかりとその役割をこなしてみせた。

3連続を含む5バーディ、1ボギーというプレー内容もさることながら、その他の部分でもしっかりとホステスぶりを発揮。今週からアイアンを新型モデルの「ミズノ JPX」プロトタイプ、ウエッジ3本も「ミズノ MP-T4」を使用。14番では54度のウエッジでチップインバーディを決め、「やっぱり良いクラブですね」と、ここぞとばかりに日本語でアピールした。

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もともと、新しいクラブを使用する予定は無かった。申が今週火曜日にミズノのワークカーを訪れ、クラフトマンが組み立てていたアイアンを目にし「打ってみたい」とリクエスト。たった3発の試打だけで、翌日のプロアマ戦からの使用を決めたという。まだミズノと契約前の10年大会も、まったく同じケース。手にして間もない新しいミズノ製のクラブを使用して、優勝を飾っていた。

申とミズノの繋がりは古い。申が中学生当時、韓国で初めて優勝した時に手にしていたクラブがミズノ製だった。プロ転向後は他メーカーのクラブを使用していたが、一時不調に陥った時に申の頭に浮かんだのは、初優勝へと導いてくれたクラブだった。「もう1回ミズノとやってみたい」。その想いから、昨年のミズノとの契約に至ったという。

もともと、クラブへのこだわりは強いタイプ。これまで長く、特定のクラブメーカーと使用契約を交わしてこなかったことからも窺える。その申が、僅かな試打でクラブの使用を決めるのは、メーカーとの信頼関係の深さに他ならない。申は言う。「優勝が無くて、一番苦しい時に契約を結び、多くのサポートを受けた。お互いに信頼し、信じ合えてきたことで今の自分があると感謝しています」。

まだ、手にとってから日が浅いニュークラブ。「残り2日間で、さらにクラブにも慣れて良くなっていくと思います」という言葉も、メーカーへの単なるリップサービスには聞こえなかった。(三重県志摩市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

関連リンク

2012年 ミズノクラシック



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