有村智恵が今季3勝目で通算10勝!馬場とのプレーオフを制す
2011年 樋口久子 森永製菓ウイダーレディス
期間:10/28〜10/30 場所:森永高滝CC(千葉)
優勝争いと、もう1つの過酷な争い
2011/10/30 20:53
有村智恵が馬場ゆかりとのプレーオフを制し、熱戦の幕を閉じた「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」。その裏で、もう1つの争いが繰り広げられていた。今週を終えて賞金ランキング70位以内に入れば11月2日から始まるセカンドQTが免除され、サードQT(同月22日~)から出場できる権利を得られるのだ。
最終日を前に話題に上っていたのが、単独首位の永井奈都と、4位タイの原江里菜。永井は同75位、原は同87位と圏外におり、カットラインまで最低でも、永井は約147万円、原は約400万円以上を稼ぐ必要がある状況だった。
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永井は優勝争いの渦中にいながらも、同時にQT争いの状況も見据えていた。「可能性があるとすすれば、5位くらいに入ればと思っていた」。しかし、最終日は「75」と大きく崩れ、通算3アンダーの6位タイに後退。ホールアウト直後は「ギリギリ駄目だと思う」と諦め顔だったが、賞金約186万円を獲得して同68位に浮上。辛くも今週の最低条件はクリアした。
一方の原は単独4位以上が最低条件だったが、通算2アンダーの13位タイでホールアウト。約100万円の加算にとどまり、3日後のセカンドQTへの参加を余儀なくされた。「大丈夫かな、とは思っています。このコースセッティングでやったあとなので、(QTは)簡単に感じると思う」と気丈に話すが、今週のチャンスを活かして一気にシード入りを叶えたかったのが本音だろう。華やかな優勝争いの裏で、その当事者が、来季の出場権を争う過酷なレースも繰り広げている。勝負の世界の厳しい現実を、改めて思い知らされる週末だった。(千葉県市原市/塚田達也)