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「勝負している自分がいたのに・・・」初勝利まであと一歩だった白戸由香

千葉県グレートアイランド倶楽部で行われた「伊藤園レディスゴルフトーナメント」は予選2日間ノーボギーの9アンダーでラウンドした白戸由香が大会を引っ張った。初優勝のプレッシャーがかかる最終日の1番ティグラウンド。白戸は笑顔を見せ、このホールでバーディを奪い10アンダーまで伸ばした。

4番で2メートルのパットを外し、今大会初のボギーを叩いたが、その後2つのバーディを奪い前半を11アンダーで折り返した。「流れは私に来てくれてるな、と思ってプレーしていました。気持ちも前向きだったし、ちゃんと勝負をしている自分がいました」。

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ところが、転機は突然やってきた。13番パー5の第3打で1メートルに寄せた後のバーディパット。「安易に打ちすぎた」と振り返るそのパットを外したことが、気分的に自分自身を追い込んでしまったのだ。続く14番で第2打をショートし、2パットのボギー。15番パー5ではバーディパットが1メートルショートすると、13番でのパットがよぎり、痛恨の3パットによるボギー。

この時点で辛ヒョンジュに並ばれ、勝負どころの17番パー3。同じ組の大山志保、辛が果敢にピン方向を攻め、白戸もピン方向を狙ったが10メートルほどのバーディパットを残した。上りのパットをしっかり打ち、ピンを1メートルオーバーさせるが、この距離が鬼門となってしまった。前半決まっていたパッティングが、流れが変わるとこうも決まらなくなってしまうのか・・・。

ラウンド後、涙を見せながら会見に応じた白戸は「最後まで諦めない、負けないと自分に言い聞かせながらやれたんですけど・・・やっぱり悔しいです」この試合で2位タイに入った白戸は、賞金シードボーダーラインの50位に食い込んだ。しかし、今の白戸には賞金シードのことなど気にもならない。せっかく掴みかけた「優勝」の2文字を、次こそは「掴んでやる!やるしかないですよ!!」早くもリベンジを誓いコースを後にした。(編集部:本橋英治)



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