優勝を目指し練習ラウンドを行う諸見里しのぶ。キャディは師匠の江連忠

諸見里しのぶが帰ってきた。4月のスタジオアリス以来約3ヶ月、実に13試合ぶりの国内女子ツアー出場となる彼女は、今大会から3週間を日本で戦う予定だ。

昨年、国内女子と米国女子のシード権を揃って獲得すると、今季は開幕戦で地元開催のダイキンオーキッドを含む2試合だけ国内ツアーに出場し、主戦場は宮里藍と同じ米女子ツアーの舞台に置いた。だが当初、慣れない環境と過酷な移動によって疲弊した彼女は、米国女子ツアーで思うような成績が残せず、4月に帰国した際には「（アメリカに）戻りたくない」ともこぼしていた。

＜＜　下に続く　＞＞

それから3ヶ月。先週のウェグマンズLPGAでは、初日5位タイの好スタートを切ると、予選落ちした宮里を尻目に、今季自己最高の34位タイに入り存在感を示した。ここまでの戦いを「今は上手くいってないし確かにしんどい時もあります。でも3年後には笑っていられるように頑張ります」と、持ち前のポジティブ思考で振り返った。

今回の帰国の目標を聞くと、「もちろんシードを決めること！それに優勝です。来週（16日）は20歳の誕生日なんですよ！だから絶対来週はバースデーウィンをしたいです！」と元気良く答えてくれた。

成績が出なくて辛いだろう。だが、自分の精神力の弱さを認め、それでも一生懸命頑張るしかないという彼女の健気さに、エールを送りたい。