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追い上げられる諸見里「悔しいけど…」

07年に賞金女王を獲得した上田桃子は、7月の「スタンレーレディス」に優勝して賞金トップに立って以来、11月の「ミズノクラシック」制覇までの約4ヶ月間、10試合に渡って惜しいところで優勝を逃し続けた。「富士通レディス」では1mのウィニングパットを外し、プレーオフで敗れて号泣。トップを走るものの孤独と重圧を印象付けた。

今まさに、そんな上田と同じ苦しみを味わっているのが同門の諸見里しのぶだろう。2位に6打差をつける抜群の強さで「日本女子プロゴルフ選手権」を制して以降、ここまで8試合は勝利から見放されている。現在、2位の横峯さくらとの差は1,916万円あまり。今週の優勝賞金は1,620万円で、相手に優勝されればその差は一気に詰まってしまう。

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「とにかく悔いの無いようにしようと。折角だから、この状況を楽しまないと」と諸見里は努めて明るく振舞っている。「夜、眠れないとかは無いんですよ」と、目に見えた体調の変化は無いが、終わるまで逃れることの出来ないプレッシャーは繊細なゴルフショットにも影を落としているようだ。

「ショットの不安が無くなったので、やっていて楽しかったです」と、「71」で終えた初日は久々の笑顔を見せた。2日目は2バーディ3ボギーの「73」。この強風の中では、まずまずのゴルフと言っていいだろう。

とはいえ、暫定ながら現時点で1位、2位を争っているのが賞金ランキング2位の横峯と3位の全。「上は伸ばして良いゴルフをしているのに、自分は伸ばせずこんなところで…。正直ラスト3ホールはがっくりきてしまいました」と、諸見里は認めざるを得ない。

「悔しい気持ちもあるけど、そんなこと言ってられないし、頑張るしかない」。その心労は察することしか出来ないが、“賞金女王”のタイトルこそ、その代償だ。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

2009年 伊藤園レディスゴルフトーナメント



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