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「テスト前の教室みたいな」 川満陽香理が全米女子で得たもの

◇国内女子◇ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント 初日(3日)◇ゴルフ5カントリー 四日市コース(三重県)◇6563yd(パー72)

「あまり会話がない。同じチームの中でやっていて集中している雰囲気です。テスト前の教室みたいな感じ」

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川満陽香理が6月「全米女子オープン」(カリフォルニア州・オリンピッククラブ)に参戦し、感じたことを明かした。沖縄出身で立命館大では経済学を専攻するなど文武両道を貫いてきた34歳が独特の表現で説明した。

「選手の練習の仕方に驚いた。本当に一人一人が意味のある練習をできるだけ短時間で集中的にやっているなと。一打も適当に練習していないというか、グリーン上でしゃべっている人はいないし、一球一球違う球を打ったりしていて私もこういう風にしたいなと感じた」

同大会は113位で予選落ちと納得はできなかったが、予選会を経てたどりついた初の海外メジャーに得た財産も多かった。

「日本ではギャラリーさんや関係者や大会を開催してくださる方にプレーでおもてなしするじゃないですけど、そういうイメージでいました。米国に行くとそれ以上に選手をもてなしてくれる。会場の雰囲気が日本とはまた違う良さがあったことに驚いた」

2011年のプロテストに合格し、日本の下部ツアーではこれまで2勝。レギュラーツアーでは182試合を経験してきたが、米国でのプレーは全てが新鮮に見えた。

「ラフから今までは簡単にウェッジで出していたが、そこをユーティリティとかウッドでうまくいなして打つみたいなのが向こうの選手はうまくて。そこを真似していきたい」と技術的な成長も誓った。

激しい雨が降ったこの日は6バーディ、3ボギーの「69」でプレーし、首位と3打差の15位。「いいスタートだなと思うので、あすもこの緊張感をいい風に生かして優勝を目指してやっていきたい」。ベテランがツアー初Vへ気合を入れた。(三重県四日市市/玉木充)

玉木充(たまきみつる) プロフィール

1980年大阪生まれ。スポーツ紙で野球、サッカー、大相撲、ボクシングなどを取材し、2017年GDO入社。主に国内女子ツアーを担当。得意クラブはパター。コースで動物を見つけるのが楽しみ。

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