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復調気配の土肥功留美「ちょっと不真面目くらいがいい」

2009/09/04 18:54

ほとんどの選手が、トーナメントの18ホールを終えると、その日気になったショットの修正や、パット、アプローチの確認を行ってから宿舎へと帰っていく。しかし、土肥功留美の場合は違う。毎回、軽くパターとアプローチをするだけで、すぐに練習を切り上げてしまう。

今年2月に最初の痛みが来たという。左肘に感じた違和感は、3月に再検査をして“ねずみ肘(関節内に遊離軟骨が出来る症状)”だと診断された。「手術をするのが一番良いけど、そうすると半年くらいはまともにゴルフが出来ないと言われて…」。土肥は騙し騙し乗り切ることを決意した。

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病院は全国で15箇所は回ったという。時には痛み止めを飲むこともある。「練習できないストレスで、メンタル的にやられてしまいました」と土肥。球を打てないことへのバランスを取るために、大好きだったことも控えた。「ゴルフばっかりになっていましたね」。自分を追い込みすぎて、出口が見えなくなりかけていた。

きっかけが見え始めたのは先週から。「あまり練習出来ないストレスを考えないようにしようと思って。部屋にこもって漫画を読んだり、久しぶりに映画も観に行きました」と、自分のペースを取り戻すと、9試合ぶりに予選を通過することが出来た。

今週も開き直りが効を奏した。「どうせ成績出ないだろうし、どうせ地元だし」。気楽にスタートすると、イーグル、バーディと最初の2ホールで3アンダー。終わってみれば通算5アンダーの2位タイだった。「ゴルフはちょっと不真面目くらいがいいのかな」と言って笑った土肥。「ドライバーがめちゃくちゃ曲がった」と、まだ本来のゴルフという訳にはいかないが、今は一歩ずつ、前へ進んでいくしかない。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

2009年 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント



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