前夜、および初日早朝対応が大成功!!
国内女子ツアーの第9戦で、今季の国内メジャー初戦となる「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は、大会初日のラウンドが始まる直前までコースメンテナンスが行われた。前日までの練習ラウンド、プロアマ戦を終えて、数ホールのグリーンが予想以上に速く、このままではプレーの進行に影響を与える恐れがあるからだ。
前日のGDO EYEで取り上げた、主催の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)による異例の措置。それは、大会前夜に予定されていたグリーンの刈り込みを中止し、2分間の散水を行うこと。さらに、翌朝の初日スタート前にも4分間の散水を行い、1往復で刈り込む予定だったグリーンのメンテナンスを1方向のみに変更した。
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その影響で、前日までとは全くことなるグリーンが完成した。コース内のグリーン同様、練習グリーンも同じ作業を行っているため、スタート前に調整を行う選手たちの中には戸惑う選手もいた。それもそのはずで、この作業についての選手への説明は、スタート直前にティグラウンドで行われたからだ。
それでも選手たちは、その内容を聞きすぐに納得。ラウンド後の選手に聞くと、「考えられないくらいボールが止まったので、簡単には感じました」。という声が多かった。特に18番パー3は、下り傾斜でボールがグリーン下の斜面まで転がり落ちてしまう場面はほとんどなかった。
今大会は114名の選手が午前・午後に別れてスタートしているため、進行の遅れはそのまま日没サスペンデッドに繋がる可能性があった。ところが、この措置の影響で、インコーススタートの組は予定通りに進行し、大きな乱れは生じなかった。選手の言う「簡単には感じました」は、グリーン上のことだけ。コース全体で考えると依然難易度は高く、初日にアンダーパーでラウンドしたのは12人だけだった。(編集部:本橋英治)