ゴルフ場は渋滞の宝庫!
国内女子ツアー「廣済堂レディス」大会2日目の土曜日は雨のため、ギャラリー数は2,354人。しかし、最終日は晴天に恵まれ8,073人が会場に訪れた。飯島茜が初日に10アンダーというツアー記録に並ぶビッグスコアを出し、2日目も首位をキープ。2打差で中島真弓が追う展開だが、3位以下が大きく差をつけられているため、取材する側も観戦に訪れる側も最終組のスタートする約1時間前にゴルフ場の駐車場が混乱をきたした。
コースの約2キロ手前で大渋滞。そこからコースに着いたのは1時間後のことだった。最寄駅から無料送迎バスを利用する人たちは、バスを降り徒歩でコースへ。この渋滞にはまったのは我々だけではく、前日までの予選ラウンドで僅か1ストローク足りずに予選落ちを喫した青山加織も被害者の1人だった。
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最終組の2つ前の組について歩いていた青山は、「お世話になっている、表純子さんの応援に来ました。あの渋滞はありえませんよね!私なんて家から出られなかったんですよ」と憤慨。実は現在青山は、関東での試合の拠点として千葉廣済堂カントリー倶楽部から車で3分のところに家を借りている。駐車場から出ようと思ったら、コースに向かう車の列で道を塞がれ、しょうがなく徒歩で来たというのだ。
最終組は観ないのかと聞くと「とても観れません。人が多すぎです」。確かに最終組のギャラリー数は尋常ではなった。リードを続けた飯島に中島が13番で追いついたから、その数は終盤に進むにつれて膨らんでいった。
前半9ホールを終えたところで、ギャラリープラザに立ち寄り昼食を買おうとしたら、これまた長蛇の列。ギャラリーの行動パターンは共通で、トイレに並んでいる人に聞いたら20分待ちだという。そして最終組が18番でティショットを終えると、この大会恒例のギャラリーはフェアウェイに入れるサービスがある。ショットを打つ選手の10メートル後ろに、4、5重の人垣がじわりじわりとグリーンそばまで移動してくるのだ。
取材する我々は特別にロープ内を歩くことが許されているが、その人垣に飲み込まれそうになり、必然的に選手よりも前を歩かざるを得ない状態となってしまった。そして、締めはホールアウト後。クラブハウス前には選手のサインをもらおうと多くのファンが1列に並んで待っているものだが、優勝した飯島のサインをもらおうと70人以上の人が列を作っていた。70人分もサインをしたら、手が腱鞘炎にでもなってしまわないか心配だ。(編集部:本橋英治)