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石川遼に抜かれるまで30年 元・最年少プロゴルファーの思い

◇国内男子◇HONMA TOURWORLD CUP 3日目(7日)◇京和カントリー倶楽部(愛知)◇7190yd(パー71)

2008年1月10日、国内男子ツアーでひとつの記録が塗り替えられた。高校生だった石川遼が「16歳3カ月24日」でプロ転向。それまでの「16歳11カ月6日」を約30年ぶりに更新し、新たな史上最年少プロゴルファーが誕生したのだ。

記録を抜き去られたのは、山浦記義(きよし)さん(56)。アマチュア枠で今大会に出場した山浦太希(20)の父で、キャディとしてフィールドに立っている。

山浦さんは1978年5月のプロテストに合格。中学3年で初めてクラブを握ってから1年3カ月後という、驚異的なスピードで最年少記録を打ち立てた。「絶対に最年少プロになろう」と誓い、和歌山県内のゴルフ場でキャディをしながら練習。中村通の17歳を抜き、念願をかなえた。

9年前に石川に抜かれた際、悔しさは「まったくなかった」と笑いながら回顧する。「石川くんは逸材。そういう人が出てこないとゴルフ界が活性化しないし、人気も出ない。第二の石川くんがいっぱい出てほしいと思っていました」

山浦さんはスイングが極度の不振に陥ったこともあり、未勝利のまま1990年にツアーの舞台から身を引いた。現在はゴルフ以外の仕事にも携わりながら、出身地の大阪府にあるショートコースで10人ほどのジュニアを対象にレッスンを行っている。

指導する長男・太希も順調にプロゴルファーへの道を歩んでいる。レギュラーツアー出場は今大会が2回目で、初めて決勝ラウンドに進出した。驚くのはそのパワー。予選2日間の平均飛距離は318.75ydで、2016年の平均飛距離1位のチャン・キム(米国)を抑えて堂々のトップに立った。

山浦さんは「世界を目指すには飛距離が出ないとダメ。小さいときから、そこを目指してスイングを作ってきた」と話す。自らも飛距離を追い求めたかつての最年少プロの思いは、若い世代に受け継がれていく。(愛知県豊田市/塚田達也)

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塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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