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4位タイの宮里優作「いつか変わるときが来る」

今季の国内男子ツアー第10戦「サン・クロレラクラシック」は28日(木)、北海道の小樽カントリー倶楽部で開幕。「65」をマークした平塚哲二が7アンダーの単独首位と好スタートを切る中、宮里優作が3アンダーの4位タイで発進した。

5バーディ、2ボギーの「69」をマークした宮里の、好発進のきっかけは前半アウトの2番パー4。左サイドとグリーン右手前に池が配置される序盤の難所。ここを第2打でピンそば1.5メートルにつけ見事バーディを奪った。その後も難易度の高いホールを攻略し、上がりの2ホールを連続ボギーとしてしまったが、首位と4打差の4位タイというスタートに「良かったんじゃないですか」と納得の表情を浮かべた。

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長きにわたってプロ初勝利が待たれる“天才”は、今年のオフ、初めて妹の宮里藍と合宿をともにした。昨季米国女子ツアーで5勝をマークしたその姿を目で追うと、ティショットとパターのうまさに惹かれたという。「曲がらないスイングをしている。そして“読み“が上手い。アイアンは僕の方がうまいけど」と、兄としてのプライドもチラリとのぞかせるが、真摯に受け止めざるを得なかった。

宮里藍はこの日、遠く離れた英国で開幕した「全英リコー女子オープン」では苦しいスタートとなったが、前週の「エビアンマスターズ」で今季初優勝を飾ったことを受け「バイオリズム的に宮里家はいいので(自分も)乗っていきたい」と笑顔も見せる。だが、米国に渡った直後の妹の苦しみを誰よりも知る存在の一人だからこそ「長い目で見て、必要なことをやりつづける。しつこくやっていったら、いつか変わるときが来る。それを学んだ」と言葉をかみしめる。兄も、静かに“その時“を待っている。【北海道小樽市/桂川洋一】

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2011年 サン・クロレラ クラシック



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