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石川遼発案の“ピンマイク装着プレー”は「新たな観戦の楽しみ」になったのか?

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 最終日(23日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)◇雨(観衆1511人)

石川遼がピンマイクをつけてプレーをする案を出したのは、今年4月の会議でのこと。大会実行委員長に任命され、過去3回分の大会資料に目を通した。「長く続けられて、選手が一生懸命ゴルフをやるだけでゴルフの楽しさをファンに伝えられないか?」と考えた末の提案だった。

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「疑問に思う人もいると思うけど、楽しみ方の一つ。そんな風に思っていただければ」。大会期間中、選手の時間は限られる。練習もしないといけない。ならば、その時間を割いて付加価値を作るのではなく、プロゴルファーとしてラウンド中に価値を作る―。そこに焦点を当てたかった。

国内男子ツアーでは2012年「とおとうみ浜松オープン」で宮里優作深堀圭一郎の帯同キャディがピンマイクをつけてバッグを担いだ事がある。下部ABEMAツアーでは中井学がマイクを装着してプレーしたこともある。しかし、レギュラーツアーで選手がピンマイクをつけてプレーしたことはなかった。

今大会で予選2日間の各後半9ホールのみ実施した。SNSをはじめインターネット全盛となった今、プレー中の何気ない発言が “炎上”を招くリスクもある。今回、石川とともに“ピンマイク・キャディ”となった佐藤賢和氏は「言葉はめちゃくちゃ選びました」とかなり慎重なトークを展開したようだ。

ラウンド中に飛び出た“石川語録”はユニークだった。持ち球のドローは「オリジナル」、パットでボールがカップをなめると「まろった」、当たりが薄いと「うすし」…とまあ、勝手な造語のオンパレード。またアプローチの時、石川が1から3の数字を口にすることがある。高さを3段階に分けたもので、「1」は低いランニングアプローチ、「2」は中ぐらい、「3」はちょっとロブショット。佐藤キャディいわく「僕も最初は分からなかった。コーチとの取り組みをしているうちに」できた言葉らしい。

効果はあった。マイクが外れた決勝ラウンドで2人が話し合う光景を見て「何て言ってるんだろ?」と会話するギャラリーがいた。

石川遼が考える、プロゴルファーで一番大事なことは「パフォーマンスで魅せること」。それを実行するために、ピンマイクを負担に思う選手もきっといる。ただ今回の試みが「新たなゴルフ観戦の楽しみ方の判断材料」になったことは間違いない。2015年のPGAツアー「ザ・メモリアルトーナメント」から正式にタッグを組む以前から、10年以上の付き合いの石川と佐藤キャディが顔を見合わせて「ありがとう」と口にし合う映像が撮れたのはピンマイクのおかげだ。

まずは色んな意見を出し合って、試してみる。石川は「みんながWIN-WINになる大会を育てていきたい」と未来に期待を込めた。(栃木県那須塩原市/石井操)

石井操(いしいみさお) プロフィール

1994年東京都生まれで、三姉妹の末っ子。2018年に大学を卒業し、GDOに入社した。大学でゴルフを本格的に始め、人さまに迷惑をかけないレベル。ただ、ボールではなくティを打つなどセンスは皆無。お酒は好きだが、飲み始めると食が進まないという不器用さがある。

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