プロ14年目でツアー初V 小林伸太郎「悔しさを晴らした」
2022年 For The Players By The Players
期間:10/06〜10/09 場所:THE RAYSUM(群馬)
アジアの有望選手を引き込めるか JGTOは英語版サイトを強化
◇国内男子◇For The Players By The Players 最終日(9日)◇THE RAYSUM(群馬)◇7137yd(パー71)
日本ゴルフツアー機構(JGTO)公式サイトの英語版に今季からオリジナル記事が掲載されるようになった。最終日はフィリピンのジャスティン・デロスサントスが特集された。
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2020年まで13年間アジアンツアーの広報担当者だったカルビン・コー氏が今週、シンガポールから来日。オフィシャルライターの1人として海外勢を中心に取材した。
3年前から英語版は掲載されていたが、日本語記事が翻訳されていただけだった。そこでより世界に向けて発信するべく、英語版強化に本腰を入れた。
関係者は「英語版を書くようになって、アジアのメディアの人が日本ツアーの状況を知るようになった。対メディアということでも効果がある」と意義を説明した。
「外国人選手を特集しながらも上位の日本人選手のプロフィルや情報も入れている。アジアや海外に向けてJGTOをPRするツールになっている」
また、別の思惑もある。今季に入り、サウジアラビア政府系ファンドが支援する男子ゴルフの新ツアー「LIVゴルフ」とPGAツアーの対立が激化した。
これまではアジアの少なくない有望選手が、アジアンツアー経由でPGAツアーを目指していたが、アジアンツアーはLIVと近い関係にあるため、ステップアップの場としては成立しなくなった。そこでアジアンツアーの代替として、JGTOの“存在感”が増しつつある。
算出方法の変更によって日本ツアーで獲得できる世界ランキングのポイントが減少するなど、厳しい側面もあるが、目指すはJGTO経由でのPGAツアーだ。アジアの有望選手を日本に取り込めるか、否か。日々の細かい“営業努力”が鍵となる。(編集部・玉木充)
玉木充(たまきみつる) プロフィール
1980年大阪生まれ。スポーツ紙で野球、サッカー、大相撲、ボクシングなどを取材し、2017年GDO入社。主に国内女子ツアーを担当。得意クラブはパター。コースで動物を見つけるのが楽しみ。