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2018年 ポルシェ ヨーロピアンオープン
期間:07/26〜07/29 場所:グリーンイーグルGC(ドイツ)

「ゴルフは難しい」 欧州で戦う片岡大育の悩み方

◇欧州男子◇ポルシェヨーロピアンオープン 3日目(28日)◇グリーンイーグルスGC(ドイツ)◇7583yd(パー72)

「すべてを整えなくちゃいけない」。今シーズンを迎える前、国内ツアー3勝の片岡大育はアジアンツアーから欧州ツアーへの定着を目指して、飛距離アップを目標に掲げた。トレーニングとスイング改造に精力的に取り組み、1Wもテストを重ねた。ただ、半年以上が経過した今も悩みの中にいる。

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欧州ツアー「ポルシェヨーロピアンオープン」で決勝ラウンドに進出しても、その表情は浮かなかった。3日連続で「71」とアンダーパーを記録しながら上位が遠い。「パターもそこそこ入るし、ショートゲームは問題ない」。原因はハッキリしている。コースは今季ここまでの欧州ツアーで2番目の長さ。「やっぱりドライバーがバチっと来ないんで。こういう長いところだと、頑張らなあかんなぁ…」という思いがこぼれた。

アジアンツアーの賞金ランキングは現在50位、欧州は前週までに207位。日本でも98位と低迷している。「飛距離が一気に伸びて『これは行ける』と思った。日本でもパー5がほとんど2打で届くようになったし。でも“一発”が…。OBも出るようになったし、短いホールでラフに行ったり、もう打てないところまで行ったり。曲がり幅が明らかに大きくなった」。特に左に曲がるケースに悩まされ、アゲンストのホールでその傾向はより強くなるという。この日の9番(パー5)では、向かい風に対して放ったティショットを大きく左に曲げた。「もう、嫌や…」。ティグラウンドでそう吐き出した。

長くコンビを組む伊能恵子キャディは昨年末、「“大ちゃん”の持っている小技のうまさ、正確なショットもなくしたくない。でも飛距離を求めるとなると、そのリスクも覚悟したうえでやるのかなと思います。試合を戦いながらやるとなると、スイングを大きく壊すわけにもいかない」と話していた。いま、片岡がいるのがその“リスク”のど真ん中。「いろいろ試行錯誤をやっているんですけどね…。飛距離を求める中で精度が落ちている。そこで自分を見失いつつある」

自分に思い切った変化を加えたい。けれど、結果を出し続けなければプレーする場所も失ってしまう。「難しいです。ゴルフ、難しすぎです。嫌になるっすよ。ちょっと、壁に当たってます」と正直に言った。

片岡は今、毎ラウンドを“だまし、だまし”こなしているという。「飛距離か、精度か」という問いを、「目の前の試合か、将来を見据えるか」という問いと掛け合わせて頭を悩ませながら、ショットを曲げてもショートゲームで耐え続けている。

「でもそうやって(現状を)知れることも勉強です。まあ、なんとかします。最終日?この調子でだまし、だまし…だましきってやろうと思います」。苦しくともトライ&エラーは終わらない。(ドイツ・ヴィンゼン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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