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2014年 ハッサンII ゴルフトロフィー
期間:03/13〜03/16 ゴルフ・ドゥ・パレロイヤル(モロッコ)

モロッコでのゴルフ発展は、故ハッサン2世の“先見の明”にあり

2014/03/17 07:47

「モロッコに最初のゴルフコースが設立されてから、今年で100年目を迎えます」――。そう話すのは、王立モロッコゴルフ連盟の副会長を務めるムスタファ・ジン氏。「ハッサンIIゴルフトロフィ」の大会プロモーター副会長でもある(同連盟の会長はムーレイ・ラシッド王子)。

その名が冠となっている故・ハッサン2世は、渡米をきっかけにゴルフというスポーツに魅了され、当時コース設計界の巨匠と言われた、ロバート・トレント・ジョーンズ・シニアにこう依頼した。「自分にとって夢のようなゴルフコースを作って欲しい。そのためなら何でもする」--。それが現在、王子もお忍びでプレーに足を運ぶRoyal Golf of Dar Es Salaamで、1971年に首都ラバトに建設された。

当時ハッサン2世は、ゴルフを中心とした観光誘致を目的に積極的に働きかけ、ウィンストン・チャーチルら政治家たちや、俳優のショーン・コネリーといった世界各国のVIPを招き、プロアマトーナメントを開催した(余談だが、王妃と出会ったのもこのプロアマ大会だったと言う)。さらに富裕層だけではなく、一般市民にもゴルフを奨励し、モロッコ国内でのゴルフを盛り立てていった。

モロッコのゴルフの起源はさらに遡る。世界におけるゴルフの起源は15世紀頃まで遡り、発祥地においてはオランダやスコットランドなど、様々な説が存在する。その後、巡りめぐって北アフリカのモロッコでゴルフが始められたのは19世紀末。ジブラルタル海峡に面したタンジェという都市だった。当時、その土地にいた外交官らが、狩猟の際に広大な平地を見つけてゴルフを始めたことが、ここモロッコでのゴルフの起源だと言われている。

その後、この土地を保護領としたフランスが、タンジェ外交官クラブ(Club Diplomatique Tangier)を結成。フランス国王の認可を得て1914年にモロッコで最初のゴルフコースが設立された(現在のRoyal Country Club Tangier)。1923年にはマラケシュ(Royal Golf of Marrakesh)、1925年にはカサブランカ(Royal Golf of Anfa mohammedia)、先述のラバト(Royal Golf of Dar Es Salaam)と、その後は次々にゴルフ場がオープンし、2013年にはその数約30コースに及んでいる。

現在モロッコ出身のゴルファーは主にメナツアー(MENA Tour /中東・北アフリカツアー)で活躍中だ。同ツアーはまだまだ規模が小さく、レベルも低いサテライトツアーだが、昨年はモロッコから初の女子プロゴルファー(Maha Haddioui/マハ・ハディウィ)も誕生し、プレイヤーも徐々に注目を集めつつある。ハッサン2世の意思を継いだラシッド王子は、ジュニア育成にも力を入れ、無料レッスンの援助も行うなど意欲的に力を注いでいる。

近年、モロッコでのゴルフ人口の増加と、ゴルフリゾートとして目覚ましい発展は、どうやら故ハッサン2世の“先見の明”と言えるもののようだ。将来的にはヨーロピアンツアーだけではなく、世界各地域との対抗戦開催という未来予想図を描くジン氏。環境との共生という世界的な課題もある中で、「これまでの歴史がそうであったようにひとつひとつ新たな歴史を積み上げていく」と前向きに意欲を語っていた。(モロッコ・アガディール/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。昨秋、編集部内「作る」から「届ける」チームに異動した。体力勝負の出張生活を卒業して社内に腰を据えるものの、隙あらば“おいしい”脱出を企てている。趣味は料理、ヨガ、妄想。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。

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