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歴史的快挙を逃すも、間違いなく今週の主役だった金田久美子

「ベルーナレディースカップ」最終日。17歳のアマチュア高校生、金田久美子が泣いた。自身3度目の最終日最終組。本人は「いつもみたいに緊張はしなかったです。3番ホールからリラックスして、普通にラウンドできました」と話していたが、最終的には首位と3打差の4位タイ。3度目の正直はならなかった。

ゴルフに“タラレバ”はないが、もしも優勝していればアマチュア時代の宮里藍が持つ国内女子ツアー最年少優勝記録(18歳と101日)を更新する、歴史的な日となっていた。今週を振り返れば、海を隔てた米国では海外メジャー「全米女子オープン」が開催。全美貞大山志保横峯さくらが参戦している上、上田桃子不動裕理は欠場。賞金ランキング上位5名が不在という、正直“盛り上がり”という意味で不安視されていたことも事実。

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その状況下、歴史的快挙への期待を最終日の終盤まで抱かせ、大会を大いに盛り上げた金田は、間違いなく今週の主役の1人だった。2日目を終えて、「8番のスリーパットがとにかく悔しい」と会見で述べていた金田。その後、誰も残っていない薄暗い練習グリーンで、キャディと2人でパッティング練習を黙々と続ける姿があった。金田を包む“今風”の風貌は泥臭いトレーニング姿を連想させないが、プロ顔負けの実力は、影の努力があって培われたもの。努力無き者には、敗北の悔し涙は流せない。

その金田に3打差をつけて優勝を飾った34歳の福嶋晃子は、これで国内ツアー通算20勝を達成。まさに“貫録勝ち”という表現がピッタリだったが、その福嶋をして「私(がアマチュア)の時は、最終日最終組なんてありません。すごいなあ、と思っていました」と言わしめた。来年の3月に高校卒業を控えるが、進学はせずにプロへの道を目指している。若手の台頭が著しく、世代交代が急速に進んでいる現在の女子ツアー。数年後、「プロゴルファー・金田久美子」が嬉し涙を流している姿が目に浮かんでくる。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。



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