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愛読書は『禅ゴルフ』 日本代表の自覚を胸に/フットゴルフな人々 vol.1 小林隼人

2021/10/06 15:50

―フットゴルフで最大の目標はなんでしょうか?

いまはワールドカップが一番ですね。世界一になりたいっていう気持ちはもちろんあるけど、それを軽々しく口に出せないっていう感覚もあります。前回出場した2018年のワールドカップ(モロッコ)で失敗して、世界トップの凄さも分かっているので。

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―どんな失敗だったのですか?

そのワールドカップでは、2日目が終わって17位でした。結構、戦えている感じもあったけど、3日目の序盤にダブルボギーが来て、切り替えたつもりだったけど、次にボギーが出始めたときに『やばい、やばい』って思考停止になっちゃったんです。いつも蹴る前にショットを明確に決めているけど、その精度が恐ろしくずれ始めたんです。あとでビデオを観ると『なんであんなに強く蹴っちゃっているんだろう』みたいなことをやっているんです。3mを無理やりねじ込みにいって、奥に10m行ってしまうとか。午前中はまったく風がなかったのに、午後にすごく吹いてきて、そういう自分でコントロールできないことも不平等に感じたり。自分をまったく制御できなくなっていました。

2、3カ月前に元サッカー日本代表の前田(治)さん、磯貝(洋光)さんたちとラウンドをしたんです。2人とも、小学生の頃から憧れて、ずっと観ていた選手だったから緊張するんですけど、そのときすごく内容が良かったんです。いま考えてみると、内容が良い時ってちょっとした緊張感があって、相手をリスペクトしながら周囲の状況をすべて受け入れているような感じで、そういう姿勢でいったら良いのかなっていうことに最近、気づき始めました。

―日本のフットゴルフ界の現状について、どう思っていますか?

いまは日本代表といっても、個人的にはそんなに自慢できるものじゃないんです。『どうせフットゴルフでしょ?』って鼻で笑われることもあるし、まだそういうスポーツだと思います。だけど、日本代表を重ねてきて、フットゴルフをメジャーにする役割的な立場になってきたので、自分が引っ張っていくんだっていう意識が強くなってきました。

今年、Jリーグサポーターによるフットゴルフ対抗戦(ジェイサポカップ)を企画したのですが、それが結構盛り上がって、その中の何人かが新しくジャパンツアーに入ってきてくれたんです。そういう活動が大事かもしれないですね。

―これから始める人に伝えたいフットゴルフの魅力はなんでしょう?

まず組織がしっかりしていて、日本にも世界にも協会があって、ワールドカップもある。明確に目指すところがあるっていうことは言いたいです。それに、ゴルフではまったく感じられなかったけど、松山英樹石川遼が試合中に感じているであろう一打の重みや、プレッシャーの考え方とかを、フットゴルフだと感じられているんですね。それは、めちゃくちゃ楽しいです。

◆選手プロフィール
小林隼人(こばやし・はやと)
SNS:[T] hayato_k_fg [I] hayato.k.footgolf [F] hayato.kobayashi.31542
HP:https://hayato-k-footgolf.amebaownd.com/

◆フットゴルフナビ(日本フットゴルフ協会監修)
https://special.golfdigest.co.jp/footgolf/index.html

取材・構成/今岡涼太



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