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ツアー記録にあと1打 谷原秀人は「61」で138位→15位

◇欧州男子◇アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン 2日目(13日)◇ガレインGC(スコットランド)◇7133yd(パー70)

あきらめの悪さは今なお健在だ。初日2オーバー138位タイと出遅れた谷原秀人が「61」のコースレコードをたたき出した。1イーグル7バーディを奪い、一気に通算7アンダーの15位タイにジャンプアップ。首位とは6打差で2試合ぶりに決勝ラウンドに進んだ。

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午後7時を過ぎ、コースがにわかにざわつき始めた。序盤2番(パー5)、6Iで2オンに成功し、5mを沈めてイーグルを決めた谷原はその後、4番から3連続バーディを決めるなどして前半アウトを「29」でターン。15番までにさらに3つバーディを重ね、場内は「50台」への期待を膨らませた。

ツアーは急きょSNSで発信。「ヒデト・タニハラが(この日)9アンダーでパー5の16番に突入。欧州ツアー初の59が出るか?」???。結局、同ホールで2mのバーディパットを外して快挙への勢いはストップ。谷原は「50台? 見えてきたけどね。ダメでしたね。ロング(16番のバーディパット)が入ればおもしろかったな」と残念がったが、ツアー記録にもあと1打に迫るロースコアをマークした。

前週の「アイルランドオープン」は予選落ち。現在のポイントレースは81位と苦しんでいる。今大会も出遅れた。「(きょうは)スタートの時点で伸ばさないといけない感じで、行けるところまで行かなきゃ、そこしか考えていなかった。とりあえず7アンダーくらいは行かないとまずいぞ、と」。

この日の会心のスコアは“突然変異”のようでそうではない。「パターもやっと入ってくれた。ショットもずっといい感じだった。そこがかみ合った」。得意のパッティングがここ最近、鳴りを潜めていた。パターは日本でもお馴染みだったスコッティキャメロンのセンターシャフトのマレット型、ピン型に加え、最近はクランクネックのマレット型も加えて「3本をローテーション」させている。長く試行錯誤して、「(きょうは)あまり考えないようにした」と、開き直りも奏功して巻き返した。

「ホントに久々に入った。いままでの(入らなかった分の)“ストック”がたまっていましたからね。でも、まだたまっている。3カ月分くらい? いやいや、2年分くらいたまってる」。突然迎えた好位置にも、ブレーキをかける様子はなかった。(スコットランド・ガレイン/桂川洋一)

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