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全英前哨戦は予選落ち 松山英樹の不安と期待値

◇欧州男子◇アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン 2日目(13日)◇ガレインGC(スコットランド)◇7133yd(パー70)

2アンダー45位タイから出た松山英樹は2バーディ、2ボギーの「70」とスコアを伸ばせず、カットラインに2打届かず83位タイで予選落ちした。「ショットはひどくはなかった」としながら、要所でパッティングを決めきれず、次週のメジャー第3戦「全英オープン」(スコットランド・カーヌスティ)の前哨戦は2日で幕を閉じた。

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午後1時40分のスタート時点で、松山の順位は予選カットラインのすぐ上にあった。上位進出へロースコアを求められる中、序盤の2番(パー5)で痛恨のボギー。右ラフからの2打目が芝にからまって、左のロープの外へ飛ぶと、第3打のウェッジショットは「(ボールの)下をくぐってしまった。フワッと打たないとグリーンオーバーしてしまうと考えたら失敗した」と、手前のバンカーに入れた。

1Wでグリーン右奥のエッジまで運んだ6番で最初のバーディを決めたが、この日はグリーン上で何度も鉛色の空を仰ぐことに。8番(パー3)は7mから3パットボギー。後半16番(パー5)も、2オンから3パットのパーどまり。「(ショットは)マシでしたし、チャンスも多かったけれど、“締め”がね…なかなかカップに入ってくれなかった。(ラインが)読みづらいのもあったけれど…」と嘆いた。

メジャーを見据えた初出場の大会への意気込みは強かった。「ここに来るまでに、自分の中では仕上がっているつもりだった。それが試合になると崩れてしまう」。今週は1Wのヘッドだけでなく、3WとともにシャフトをグラファイトデザインのツアーAD BBにスイッチ。次週は「(シャフトは)戻そうと思います」と、長年愛用してきたツアーAD DIを再び装着することになりそう。スコッティキャメロンの新しいパターも次週の投入は不透明になった。

「10アンダーくらいは2日間で出ると思っていたが、そのレベルで自分がプレーできていない感じがある」。言葉だけを追うと、全英への期待はしぼむ。ただ、声のトーンは必ずしも低くない。「結果的に言えば、不安が100で期待はゼロですけど、手応えを含めれば不安と期待は50:50ですかね。結果がついてこないのは苦しいですけど、手応えが少しずつ出ている」と日々のドライビングレンジでの球筋への感触は高まっている。「2日、練習する時間ができた」。気持ちは早くもカーヌスティへ。努力が大舞台で結実する、その時を待つ。(スコットランド・ガレイン/桂川洋一)

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