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松山英樹は全英リンクスの前哨戦 世界ランクポイントは欧州>米国

◇欧州男子◇ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション 事前情報(5日)◇ポートスチュワートGC(北アイルランド)◇7004yd(パー72)

北アイルランドで開催の欧州ツアーに出場する松山英樹は5日(水)、プロアマ戦で開幕前日の調整を終えた。会場は「全英オープン」を思わせるリンクスコース。2週後のメジャー第3戦に向け、絶好の予行演習の機会となりそうだ。

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アイルランド島の北海岸を望むポートスチュワートGCは123年前の1894年に開場した。ただし、全3コースのうちのひとつで、今大会が行われるストランドコースの整備が進んだのは今からおよそ30年前で、プロツアーの舞台となるのは初めて。隣町のポートラッシュに実家があるグレーム・マクドウェル(北アイルランド)は「僕は子どものころに何度もプレーした。確か、僕の数学の先生がアウト9ホールの設計に携わったはずだ」という。地元の英国人にとっては馴染み深いコースだ。

激しいアップダウンも、背の高いフェスキュー芝も、ポットバンカーもある。4日(火)の雨で軟らかくなったフェアウェイは、晴天となった5日(水)に硬さも、速さも戻ってきた。「難しい。とにかくフェアウェイが狭い。敷地は広いのに…」というのが松山の第一印象。攻略ポイントに関して「やっぱりショットじゃないですかね。あとはパット勝負。アプローチが利かないんだもん。寄せられないところが多い」と分析した。

アイアンショットで確実にグリーンへ。それは松山の最も得意とすることころ。日本に一時帰国していた前週に体調を崩し、回復した今のゴルフ状態は「20%」と苦笑いしても「グリーンは大きいわけじゃないから、乗っけておけば、そんなに変なところからパットを打たされることもない。乗っけて、2パットを続けたい」と、攻略の仕方ははっきりしている。18ホールの総距離は7004ydでパー72。「距離はそんなにないから、(ティショットで)フェアウェイに行ければ、チャンスにつけることもできる」と話した。

2週後にイングランド・ロイヤルバークデールで行われる「全英」への、格好の準備ともとらえている。「全英がどういうコースか分からないですけど、練習にはなる。風が吹いた時のショットも必要。これだけ(ウエアを)着てゴルフをすることも、なかなかないですからね」

今週予定されている各ツアーの世界ランキングポイントの配分は、米ツアー「グリーンブライヤークラシック」の34pt(優勝者が獲得するポイント)に対し、今大会は48ptと選手層は“格上”の評価になった。主戦場を飛び出して参戦するつかの間の欧州ツアーは、メジャータイトル、世界ランク1位へもつながっている。(北アイルランド・ロンドンデリー/桂川洋一)

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