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2021年 DPワールド ツアー選手権 ドバイ
期間:11/18〜11/21 場所:ジュメイラゴルフエステーツ(UAE)

川村昌弘は2年連続の“ドバイ締め” 平均ストロークは1年で1打向上

◇欧州男子◇DPワールド ツアー選手権 ドバイ 事前(17日)◇ジュメイラゴルフエステーツ・アースC(UAE)◇7676yd(パー72)

「レース・トゥ・ドバイ」ランキングの上位選手に限られる欧州ツアー最終戦のフィールドに、川村昌弘は2年連続で立っている。2018年のQスクールを突破して、今年で3シーズン目。コロナ禍を乗り越えて、旅人ゴルファーはまたひと回り成長した。

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今シーズン、川村の平均ストロークは「69.80」で全体15位。2020年の「70.96(87位)」、2019年の「70.76(65位)」から約1打改善して、ランキングも大幅にアップした。シーズンでトップ30に入った回数も13回(20年8回、19年9回)と安定感が増している。

「なにかがめちゃくちゃ調子良かったっていうのはないけど、全体的な底上げは出来たかな」と川村はいう。「昔は1日6、7アンダー出たら『やった!』って感じだったけど、いまは周りもそれくらいだし、『これじゃあ、そんなに順位も上がらないな』って感じです。スコアに慣れたっていうのはあるのかも知れない」と、3年目にして環境への適応も感じている。

大きかったのは、コロナ禍で変則日程となった昨シーズン。「1年目は大変だぞって意気込んで行ったけど、2年目は日本にも帰れないし、入れ込み過ぎずにさらーっとやって年間で38位。普通にやっていれば、シードギリギリの選手じゃないって思えたのは良かった」と、自分の力を客観的に把握できた。そこが新たな基準となった。

「ゴルフが好きっていう気持ちと、感覚的な部分だけを信じてやってきた」と、スイングは自他ともに認める“個性派”で、巷にあふれるスイング理論とは無縁である。だからこそ「体調のムラをなくして、良いコンディションでプレーする機会を増やしたい」と、最近は体調管理にも気を配っている。食事は野菜と魚を中心にして、グルテンと砂糖は控えめ。お酒は2年前からピタリとやめた。怪我もなく、シーズンを通じたパフォーマンスの向上は、そんな日常生活の延長でもある。

コースはハザード(障害)が多く、トリッキーだが、「視覚的にここに打ってこいっていうのが分かりやすし、ある程度ショットが打てないと優勝争いからは弾かれる。自分的にはやりやすい」と好印象。悲願のツアー初優勝も「自分のコンディションが良くて、良いスコアで回れるなら、フィールドは関係ないって思えるようになってきた」となにも臆するものはない。(アラブ首長国連邦ドバイ/今岡涼太)

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