今年はローズ 世界ランキング1位の「マスターズ」優勝例は
2019年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
「マスターズ」で知っておくべき5つのこと
2019/04/09 19:15
メジャー初戦の「マスターズ」開幕まであとわずか。今年の大会についておさえておくべき5つの事柄は次の通りである。
フィールドの新顔たち
今年は5人のヨーロピアンツアーメンバーが初めてオーガスタナショナルでティアップする。晴れて「マスターズ」出場を決めたルーカス・ビェルレガード、ジャスティン・ハーディング、エディ・ペパレル、マット・ウォレス、そしてアフィリエイトメンバーのアーロン・ワイズは、今季メジャー初戦で大会デビューを飾ることになった。
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ビェルレガードはジャスティン・トーマス、ウォレス、そしてメジャー14勝のタイガー・ウッズを撃破した「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」で4位という好成績に自信を深めてオーガスタでティオフする。
イングランドのペパレルとウォレスは、ともに好成績を残した2018年シーズンを経てマグノリアレーンを通り抜ける。昨年、ペパレルは「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」と「ブリティッシュマスターズ」を制してシーズン2勝を挙げ、ウォレスは「ヒーローインディアンオープン」、「BMWインターナショナルオープン」、そして「メイド・イン・デンマーク」を制覇してシーズン3勝を挙げた。
ハーディングはここ1年間、ヨーロピアンツアー初優勝を遂げた3月の「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」の勝利も含めワールドワイドで5勝。デビュー組最年少となる22歳のワイズは、昨年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」でヨーロピアンツアー自己最高位となる6位タイに入った。
グリーンジャケットと世界ナンバーワンの同時達成は?
現在、公式世界ゴルフランキングでトップ5に位置する選手たちには、オーガスタで勝つと数学的に世界ナンバーワンの座が手に入るというボーナスがついてくる可能性がある。今現在世界ナンバーワンの座についているのはジャスティン・ローズだが、状況的に複数の選手が「マスターズ」での優勝でその座を手にすることができる見通しだ。
先週まで世界ナンバーワンだったダスティン・ジョンソンは現在世界ランキング2位につけ、世界3位には2019年シーズンの好スタートで8位からジャンプアップしたロリー・マキロイがつけている。ブルックス・ケプカとジャスティン・トーマスの米国人コンビは世界4位と5位につけており、この2人もオーガスタでの勝利で世界ナンバーワンに返り咲くチャンスがある。
連覇なるか
2018年の「マスターズ」王者であるパトリック・リードは今週、歴史的に達成回数の少ないオーガスタでのタイトル防衛を目指して大会に臨むことになる。28歳のリードは昨年、最終日にリッキー・ファウラーとジョーダン・スピースの猛追をかわしてメジャー初制覇を遂げた。仮に彼が2019年も勝つことになれば、「マスターズ」連覇はメジャー14勝のタイガー・ウッズが2001年と2002年に大会連覇を果たして以来の偉業となる。
これまでタイガー以外では、ニック・ファルド(1989年と1990年)とジャック・ニクラス(1965年と1966年)が「マスターズ」でのタイトル防衛に成功している。
「レース・トゥ・ドバイ」上位陣が揃い踏み
今週は「レース・トゥ・ドバイ」の上位4人がそろってオーガスタナショナルでティアップする。現在、年間ランク首位に立つのは今季の「ロレックスシリーズ」初戦だった「アブダビHSBC選手権」を制したシェーン・ローリーで、「マスターズ」デビューを果たした2017年以来となるオーガスタ再訪を果たす。
一方、現在2位のルイ・ウーストハイゼンは11年連続の「マスターズ」出場を果たす。「コマーシャルバンクカタールマスターズ」でヨーロピアンツアー初優勝を飾り、現在「レース・トゥ・ドバイ」で3位につけるジャスティン・ハーディングは、「マスターズ」デビューを飾ることとなり、同4位でヨーロピアンツアー12勝のイアン・ポールターは念願のメジャー初制覇を目指してティアップする。
25周年
2019年の「マスターズ」は、1994年にホセ・マリア・オラサバルが初めてグリーンジャケットを獲得してから四半世紀の節目となる。当時、スペインのオラサバルは第1ラウンドで「74」をたたくも、その後は「67」「69」「69」をマーク。瞠目の盛り返しを見せて、通算7アンダーでフィニッシュした米国のトム・レーマンに2打差をつけて優勝した。
1980年と1983年に「マスターズ」を制覇した偉大なるセベ・バレステロスに次ぐ2人目のスペイン人「マスターズ」王者の誕生。オラサバルは同胞にして友人であり、「ライダーカップ」でチームメイトだったバレステロスにもらった言葉が、大会を制する上で大きな励みと自信を与えてくれたと明かした。その後、オラサバルは通算8アンダーでフィニッシュした1999年大会も2打差で優勝し、2着目のグリーンジャケットを手に入れた。