WGC初出場の今平周吾 開幕前は調整と情報収集
2017年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/26〜10/29 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)
「WGC HSBCチャンピオンズ」の大会アラカルト
今週は今年最後の世界ゴルフ選手権がシェシャンインターナショナルGCに帰ってくる。それでは、世界のゴルフを代表する名手たちが中国に集う「WGC HSBCチャンピオンズ」で知っておくべき重要情報をお知らせしよう。
2016年大会を振り返る
昨年は松山英樹がアジア人として初めて世界ゴルフ選手権を制覇。日本のスーパースターは、なんとシェンシャンインターナショナルGCで7打差の勝利を遂げたのである。
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3打差の首位で最終日を出た松山は、1番でバーディを奪うと、その後は危なげないゴルフを展開し、5番と7番でもバーディを奪い、更に後続との差を広げてハーフターンした。
その後も、完璧なパフォーマンスを披露し、13番からの3連続バーディで優勝を確実にすると、悠々とパーを重ね、ヨーロピアンツアー初勝利へ向けビクトリーロードを突き進んだ。
その10カ月後。松山はこの中国のパフォーマンスに勝る堂々のラウンドを展開し、5打差で「WGCブリヂストン招待」を制して、世界最高のプレーヤーのひとりという評価を確固たるものにした。
フィールド
既に「WGCメキシコ選手権」と「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」を制している世界1位のダスティン・ジョンソンは、今年3つ目の世界ゴルフ選手権タイトルを手中に収めるべく、中国へとやってくる。
更には、ディフェンディングチャンピオンの松山、そして世界5位のジョン・ラームもフィールドに名を連ねている。ラームは先週、母国で開催された「アンダルシアバルデラママスターズ」では予選落ちと低調な結果に終わったが、今季出場したWGCでは2位と3位タイを記録しており、自信を持って中国入りする。
ヨーロピアンツアーメンバーは39人が今大会に出場し、これには現在「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るトミー・フリートウッドも含まれる。
コース
シェシャンインターナショナルGCは、中国のミッションヒルズ・オラサバルコースで開催された2012年大会を除き、第1回大会が開催された2005年から毎年「WGC HSBCチャンピオンズ」を開催してきた。
バンカーやウォーターハザードが絶妙に配置され、グリーンの起伏が豊かなシェシャンは、高名なゴルフコース設計事務所であるネルソン&ハワースにより設計された、7,261ヤード、パー72のチャレンジングなコースである。
木立の並ぶフェアウェイは、稜線のなだらかな丘、樹齢千年を越える銀杏の木々、流れの穏やかな水路、そして豊かな自然の産物に囲まれている。シェシャン扶助者聖母大殿のバシリカを臨むコースは、トスカーナ様式のビラに囲まれている。
トリビア
松山英樹は史上初の「WGC HSBCチャンピオンズ」連覇を狙っている。これまでWGCの大会で連覇を達成したのはタイガー・ウッズのみだが、彼はその大会連覇を8度達成している。
また、8月に「WGCブリヂストンインビテーショナル」を制した松山は、WGC2連勝も狙っている。これまでWGCで連勝したことがあるのは、ウッズと今年初めのWGC2大会で連続優勝したダスティン・ジョンソンのみである。
ジョンソンが今大会で優勝すると、WGC年間4大会中3大会制覇という史上初の快挙達成となる。
今季WGC2勝のジョンソンはWGCの通算勝利数を5勝とした。これを上回るのは、WGC18勝のウッズのみである。
ジョンソンは3月に「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」を制したことで、WGC4大会全てで少なくとも1勝を挙げた選手となった。この大会が2009年にWGCに組み込まれて以降、WGC全4戦を制覇したのはジョンソンのみである。
1年前の松山による7打差の勝利は、大会史上最大差での優勝となった。WGCでこれを上回る勝利を挙げたことがあるのはウッズのみであり、彼は2000年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」を11打差、2006年の「WGCアメリカンエクスプレス選手権」を8打差、そして2007年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」を8打差で制しており、2013年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」を7打差で制している。
今週は39人のヨーロピアンツアーメンバーが出場する。
今週ティレル・ハットンは、2000年のウッズ、そして2014年のロリー・マキロイ以来となる、ヨーロピアンツアー出場大会3戦勝を狙っている。2000年のウッズは出場大会4連勝を飾っており、ヨーロピアンツアーでの3連勝はその一部だった。ヨーロピアンツアー3週連続優勝を達成したのは、1986年のセベ・バレステロスのみである。